AKB48の姉妹ユニット・SNH48の宮澤佐江が19日、都内で行われた舞台『クザリアーナの翼』製作発表会に出席した。
同作は、2014年に結成20周年を迎える演劇ユニット・地球ゴージャスの13作目となる舞台。4つの階級に縛られた架空の国「ジャメーリア」を舞台に、それぞれの運命に逆らって必死に生きる人間たちの姿を描き出す。この日は地球ゴージャスの主宰である岸谷五朗、寺脇康文のほか、中村雅俊、風間俊介、山本裕典、宮澤佐江、佐藤江梨子、湖月わたるといった主要キャストが勢ぞろいした。
宮澤にとって同作は、2011年9月に上演されたスーパーLiveShow『ダブルヒロイン』以来となる舞台。豪華俳優陣との共演に「今日初めてキャストの皆さんとお会いして、自分がここにいることがまだ不思議に思っております」と心境を伝え、「まさか自分が地球ゴージャスさんの舞台に立たせていただける日が来るなんて、思ってもみなかったです」とうれしそうに語った。
宮澤が演じる第四(死)種デッシュ民・コルリは、初めての恋に目覚めていく少年のような少女という役どころ。「少年のような役は、お兄ちゃんが2人いる環境で育ったので慣れているかなと思っているんですけど、逆に少女さを出すほうがちょっと難しいかなと思います」と印象を語り、「表現だったり表情だったり、体すべてを使って、恋をした瞬間に少女になるというのを皆さんに見ていただけるようにがんばりたいなと思います」と意気込んでいた。そんな宮澤について、岸谷は「この役に合う役者さんは誰なんだろうとすごく思っていて。男の中で、もまれて生きなければならないというつらい状況にも明るく生きられるという役なんですけれども、絶対に宮澤さんだなと思った」と起用の理由を明かした。
会見後にはフォトセッションが行われた。あらかじめキャストの立ち位置が決められていたものの、登壇した岸谷は「地球ゴージャスは時代に沿った新作を作っているので、今回のフォトセッションも時代に沿って…センターをじゃんけんで決めたいと思います!」とじゃんけん大会開催を宣言した。前夜にはAKB48のじゃんけん大会が行われていたこともあって、旬なネタに会見場は大盛り上がり。じゃんけん直前に拳を重ね合わせるポーズまで本家を再現し、センターの座を賭けて、じゃんけんの真剣勝負が行われた。
宮澤は初戦で湖月をパーで下し、続く岸谷をチョキで撃破。佐藤に勝てばセンター獲得というところまで来たが、佐藤のグーの前に惜しくも敗れた。岸谷は「佐江ちゃんの地球ゴージャス、参戦記念です!」とさらに会場を盛り上げ、寺脇もこれに「明日の新聞の見出しもよろしくお願いします!」とアピール。宮澤が次々に勝ち上がる姿に、岸谷は「すごいなやっぱり」と感心し、決勝に残った佐藤は宮澤に譲りたかったのか「早く負けたい!」と気まずそうだった。
舞台『クザリアーナの翼』は、2014年1月8日から2月20日まで東京・赤坂ACTシアターをはじめとする全国4カ所で上演される。