アニメ『サザエさん』の放送45周年を記念して作者・長谷川町子の人生を描いたフジテレビ系ドラマ『長谷川町子物語』(11月放送予定)の放送が決定し、女優の尾野真千子が町子役を演じることが19日、明らかになった。
フジテレビ開局55周年特別番組として制作される同作は、世代を超えて愛される『サザエさん』がいかにして生まれたのかを描いたドラマ。町子役の尾野のほか、主要キャストも発表され、姉妹社を設立し『サザエさん』の存在を世の中に広めるきっかけにもなった姉・毬子役を長谷川京子、長谷川一家には欠かせないムードメーカーの妹・洋子役を木村文乃、若くして夫を亡くしながらも驚くべき決断力と行動力で三姉妹を育てる母・貞子を松坂慶子、町子を兄のように見守る漫画家・田河水泡役を三浦友和、毬子の恋人・アズママナブ役をお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実が演じる。
今回の出演に関して尾野は、「こんなに長く皆に愛されている作品って本当にすごいなと思います。それを書いた方を演じさせていただけるなんて本当に幸せです」と喜び、初共演となる長谷川については、「長谷川さんは大人の女性のイメージなので、10代を演じる姿をずっと妄想していました。姉妹感を味わいたくてずっとくっついています」と語っていた。一方の長谷川も「収録中もずっとスカートのすそをつかんでるものだから動きづらいんですよ」と常に顔をくっつけている尾野にほほえみ、「いつもおしゃべりしていて三浦友和さんにも『本当に女性はおしゃべりが好きだよね』って言われました」と仲むつまじげな様子だった。
また、長谷川はこれまでNHK連続テレビ小説『マー姉ちゃん』などで描かれてきたキャラクターを演じることについて、「今回の脚本の中で自分の立ち位置を確認しながら、お母さんが天真らんまんな分、しっかりせざるをえなかったけれど、おかあさんや町子ちゃんにたっぷりと愛情を持っているというところを出していきたいと思います」と意気込みのコメント。恋人役の徳井については、「お会いしたら無口で借りてきた猫みたいな方で」と笑顔を見せ、今後の共演シーンを心待ちにしているようだった。