日系企業の現地採用求人数と、日系企業の海外駐在求人数

世界8カ国で人材紹介事業を展開しているジェイ エイ シー リクルートメントは、2013年4~6月の海外における国際人事の動向について発表した。

主力製造業は前四半期比増のペースを維持

同社では、人材採用の国際動向に特化した季刊ニュースレターを発行している。このほど4~6月の動向についてまとめたニュースレターによると、アジア5カ国(中国、シンガポール、インドネシア、タイ、マレーシア)での日系企業の現地採用求人数は、前年同期と比べると微減していることが明らかとなった。

日系企業の海外駐在求人数は、前年同期比では約2割減だが、前四半期比は約2割増と復調している。機械・自動車、電機・電子・半導体等の主力製造業は前四半期比増のペースを維持しており、好調が続いている。

インドネシアの現地採用求人、前年同期比で38%アップ

次に、アジア5カ国(中国、シンガポール、インドネシア、タイ、マレーシア)の日系企業の現地採用求人数について分析したところ、インドネシアが大きな伸びを見せていることがわかった。前年同期比で38%の伸び率で、6期連続の2ケタ増。採用意欲は依然として高い状況にあるという。

日系企業の現地採用求人(インドネシア)

一方、前年同期比でマイナス27%と2ケタ減を記録したのはシンガポール。新規進出企業の求人が増えている反面、既存企業の求人は減っており、特に電気電子・機械系を中心とするメーカーや物流関連、金融では慎重な動きが目立つ。中国も前年同期比でマイナス12%と、前四半期比ともにマイナスに転じている。

日系企業の現地採用求人(シンガポール)