「ウイルスバスター クラウド」

トレンドマイクロは19日、同社総合セキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド」の最新版などセキュリティ製品群を発表した。パッケージ版は10月3日より、ダウンロード版は同社Webサイトでの先行販売も行っている。製品ラインナップは、保険やデジタルライフサポートが付くものなど幅広いが、パッケージ版の「ウイルスバスター クラウド 1年版」の価格が5,980円、同じく「ウイルスバスター クラウド 3年版」の価格が12,800円。OSは、Windows XP(SP3 Professional/Home Edition/Media Center) / Vista / 7 / 8 / 8.1、XP以外は32/64ビットに対応。Macは、OS X 10.7 / 10.8。

また、10月3日からは同社のパスワード管理ツール「パスワードマネージャー」が、Macに対応して販売される。Android端末向けには、「ウイルスバスター モバイル」の最新版が10月3日より発売されるが、9月19日より同社ショップ、Google Playにて先行発売する。

「ウイルスバスター クラウド」パッケージ製品

ウイルスバスター クラウド 1年版 オープン価格(同社ショップ販売価格5,980円)
ウイルスバスター クラウド 3年版 オープン価格(同社ショップ販売価格12,800円)
ウイルスバスター クラウド 1年版 パソコン同時購入用 オープン価格
ウイルスバスター クラウド 3年版 パソコン同時購入用 オープン価格
ウイルスバスター クラウド + 保険&デジタルライフサポート 1年版 パソコン同時購入用 オープン価格
ウイルスバスター クラウド + 保険&デジタルライフサポート 3年版 パソコン同時購入用 オープン価格

「ウイルスバスター クラウド」ダウンロード製品

ウイルスバスター クラウド 1年版 同社ショップ販売価格4,980円
ウイルスバスター クラウド 2年版 同社ショップ販売価格8,980円
ウイルスバスター クラウド 3年版 同社ショップ販売価格11,800円
ウイルスバスター クラウド + 保険&デジタルライフサポート 1年版 同社ショップ販売価格7,680円
ウイルスバスター クラウド + 保険&デジタルライフサポート 2年版 同社ショップ販売価格13,180円
ウイルスバスター クラウド + 保険&デジタルライフサポート 3年版 同社ショップ販売価格17,680円

「パスワードマネージャー」

POSA版1年版 オープン価格(同社ショップ販売価格1,780円)
POSA版2年版 オープン価格(同社ショップ販売価格3,180円)
POSA版3年版 オープン価格(同社ショップ販売価格4,180円)
ダウンロード版 150円(月額)

「ウイルスバスター モバイル」 パッケージ製品

ウイルスバスター モバイル 1年版 オープン価格(同社ショップ販売価格2,980円)
ウイルスバスター モバイル 2年版 オープン価格(同社ショップ販売価格5,480円)

「ウイルスバスター モバイル 」ダウンロード製品

ウイルスバスター モバイル 1年版 同社ショップ販売価格2,980円
ウイルスバスター モバイル 2年版 同社ショップ販売価格5,480円
ウイルスバスター モバイル + おまかせ! スマホお探しサポート 1年版 同社ショップ販売価格3,980円
ウイルスバスター モバイル + おまかせ! スマホお探しサポート 2年版 同社ショップ販売価格6,980円

メディア向けの製品発表会において、同社取締役副社長 日本地域担当 グローバルコンシューマビジネス担当の大三川 彰彦氏から新製品のコンセプトに関する説明があった。大三川氏は、多種多様なデバイス、クラウドやソーシャルの本格的普及、各種マーケットにおいて日常的にアップロードされるアプリの増加とコンシューマユーザーを取り巻く環境が大きく変化している現状について言及。

大三川 彰彦氏

スマートフォンやタブレット端末を狙った不正アプリは2012年6月の28,000個から2013年8月の850,000個と桁違いに増加、2013年には標的型の不正アプリを初めて確認するなど、不正アプリの劇的な増加を示している。また、2013年には約30万アカウントの不正ログインの確認するなど、SNS利用者の増加とプライバシーの問題など、近年のユーザー環境における大きな変化や懸念点についての分析が述べられた。SNSについては、国内Facebookユーザー数だけでも2,100万人という大きなユーザー数を持つ。プライバシーが気になるユーザーが83.7%、設定がわかりづらいと思うユーザーが85.6%というデータを挙げた。これらに対応すべく「SNS対応の強化」、「プライバシー保護の拡充」、「サポートメニューの増強」など、デジタルライフを簡単・安全に楽しめる世界を実現するために新製品のコンセプトを具現化してきたことが述べられた。

最新版の「ウイルスバスター クラウド」では、プライバシー保護の観点からお勧めの設定をアドバイスする「プライバシー設定チェッカー」が搭載されている。Facebook、Twitter、Google+に対応し、プライバシーの観点から確認が必要と思われる設定を簡単にチェックできる。発表会で実際に行われたデモでは、作ったばかりのアカウントでのデフォルト状態でも10件の確認が必要な項目が表示された。わかりづらいSNSの設定も同機能を使って、安心して運用できるようになる。

プライバシー設定チェッカー

また、インストール/ダウンロードの際に行われるリアルタイムスキャンのインストール時で16.9%、ダウンロード時で3.7%の時間が削減されるなどパフォーマンスの向上も図られている。ほか、不審なプログラムに対して該当ファイルの使用人数や、使用期間などの統計をもとに警告を発する「コミュニティインテリジェンス」機能も強化され、ブラウザ経由のダウンロードに加え、メール経由でのファイルにも評価が与えられる。

パフォーマンスの向上

ウイルスバスタークラウド ホーム画面

「ウイルスバスター クラウド」製品の中には"保険&デジタルライフサポート"もラインナップされる。パソコンやオフィス系ソフトの操作方法などに加え、スマートフォン/タブレット、SNS(Facebook/Twitter/Google+/LINE)の操作方法やプライバシー設定など365日のサポートが提供されるようになる。

デジタルライフサポート

また10月下旬からはWindowsストアアプリ「トレンドマイクロ コネクト」が無償で提供される。端末のセキュリティ状況のチェックや最新のセキュリティ情報なども提供される。同アプリは、製品ユーザーに限らずダウンロードできる。

トレンドマイクロ コネクト。セキュリティに関する最新の情報から

端末の状態もチェックできるWindowsストアアプリ

パスワード管理ツール「パスワードマネージャー」では、新たにMac版にも対応するほか、Mac版のみの機能としてフィッシング詐欺サイト、不正プログラム配布サイトなどへのアクセスを防止する不正サイト対策機能も搭載される。

Mac版のパスワードマネージャーには、フィッシング対策などの不正サイト対策機能も搭載される

「トレンドマイクロ プライバシースキャナー」

「ウイルスバスター モバイル」の最新版では、パターンファイルの約9割をクラウドへとデータ移行することで、端末負荷を大幅に低減している。また、Facebookのプライバシー設定を2ステップで簡単に変更できる「トレンドマイクロ プライバシースキャナー」(無償 9月19日よりGoogle Playにて提供)と連携、スマートフォンの盗難/紛失時にも電話1本でサポート担当者が遠隔でスマートフォン探索を手伝ってくれるという「ウイルスバスター モバイル + おまかせ ! スマホお探しサポート」も新たに提供される。対応OSは、Android OS 2.2/2.3/3.0/3.1/3.2/4.0/4.1/4.2/4.3。