JR西日本は、兵庫県西脇市の加古川線西脇市駅に停車していた車両が16日未明、無人のまま約1.9km走行していたことを発表した。けが人などは発生していないという。
当該車両(103系2両編成)は前日22時45分に加古川駅を発車し、23時35分に西脇市駅に到着。その後、西脇市駅3番線にて留置されていた。留置の際、車両が逸走しないように車輪に装着する「手歯止め」と呼ばれる鉄製の器具を装着していたという。
逸走が発見されたのは、9月16日3時53分頃。運行表示モニターを確認していた加古川線の輸送指令員により、本来は西脇市駅に留置されているはずの車両が、西脇市~滝駅間で停止しているとの表示を確認。施設係員が現場に赴き、西脇市駅から加古川方面に約1.9km離れた場所で列車が停車しているのを発見した。
途中には5カ所の踏切があったが、その中の「野村第2踏切」については、踏切の遮断棒が降下していない状態で列車が通過していたことが判明している。