PC関連の情報サイト「TechPowerUp!」は13日(現地時間)、GPUの性能を確認するためのユーティリティツール「GPU-Z」の最新バージョン「0.7.3」を公開したことを公式ブログで明らかにした。モバイル向けGPUを中心にサポートを拡張するほか、AMDの未発表GPUについても対応を表明している。
バージョン0.7.3では、新たにAMD Radeon HD 7600G/HD 8250/HD 8330/HD 8470G/HD 8570/HD 8570G/E6460と、FirePro W7000/W600。IntelのB43 variant。NVIDIAのGeForce GT 625/GT 645/GT 755M/GT 745M/GTX 760M/GTX 765M/GTX 770M/Quadro K1100M/K5100Mを認識するようになった。
また「予備的なサポート」として、AMD Radeon R7 240/250、R7 260X、R9 270/270X/290/290Xといった未発表のGPUへの対応も行われている。
さらに、GeForce GT 750Mに関するリリースデータを修正、GeForce GT 620Mなどのエントリーモデルに採用されたGF117のダイサイズを修正。NVIDIA系ビデオカードで採用されている電圧コントローラーのNCP4206とCHL8318をサポートに加え、電圧モニタの表示が可能になった。
このほか、Radeon HD 7790利用時にクラッシュしてしまう問題や、一部環境でファンの回転数が正常に取得できないバグ、アップグレードインストーラーの改善も行われている。なお、<Sensors>タブの各種情報はスタンバイ/休止状態から復帰する際にクリアされるようになった。
GPU-Zは2008年頃からGPU情報の取得ツールとしてリリースされ、現在では自作ユーザーなどの定番ツールに数えられている。なお、同ツールの開発元であるTechPowerUpはGPU関係のデータベースやデバイスドライバーのリンク集など、GPU関係のポータルサイトとして利用しているユーザーも多い。