「グローバル人材」の必要性がうたわれる昨今、社内に外国籍の方がいるという状況も珍しいものではなくなってきました。そこで避けられないのは、文化的なギャップ。どのような場面でギャップを感じるのか、マイナビニュース会員500名にきいてみました。
Q. 外国人社員の方と接するにあたって、文化的ギャップを感じたこと、悩んでいることなどを教えてください
■東アジア
・「見た目が日本人と区別がつかないので、名刺交換などのときに困っているそうです」(46歳男性/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「ため口」(35歳男性/マスコミ・広告/事務系専門職)
・「やる気が違う…何でも一生懸命に取り組もうとする姿勢にすごいと思う」(29歳女性/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)
■東南アジア、南アジアなど
・「最初、朝の出勤時間を守ってくれなくて困りました…しかも、いつの間にかサボって食堂にいるというのも困った」(53歳男性/電機/技術職)
・「会社の備品を持って帰る…トイレットペーパーも持って帰る」(30歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)
・「仕事中にお祈りをするのにびっくりした」(29歳男性/電機/技術職)
■欧州、北米
・「外国人社員はみなさん大柄なので、エアコンを冬でも23度くらいに設定してしまうので、日本の役員たちとの密かなエアコン戦争が勃発します」(33歳女性/その他/事務系専門職)
・「やたら英単語の発音を指摘される」(26歳女性/運輸・倉庫/営業職)
・「向こうが気を使ってくれますのでこちらが申し訳ないくらいです」(28歳男性/運輸・倉庫)
・「奥さんがいるのにナンパしてくる(28歳女性/生保・損保/事務系専門職)
■食べ物の問題
・「食事の作法とかでいろいろ国で違いがあるので、みんなでの食事会とかでメニューに困る」(40歳男性/自動車関連/技術職)
・「ランチとかを食べにいってもベジタリアンメニューがない店にはいけないこと」 31歳男性/金融・証券/専門職)
・「ごはんを食べるときのいただきますがない」(22歳女性/その他/その他)
■ちょっとうらやましい? 違い
・「すごく勢いよく主張するので、自分の意見を言うタイミングを計るのが難しい」(28 歳女性/自動車関連/技術職)
・「上司などにも物をずけずけ言う…遠慮を知らない」(32歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「残業はほぼしないので急ぎの用件があるときなどは帰られると困る」(29歳女性/金属・鉄鋼・化学/営業職)
・「言葉の壁があるせいか、上司が優しすぎる…おかげで、先輩の私はいまだに下っ端仕事ばかりです」(28歳女性/医薬品・化粧品/技術職)
■総評
国籍として一番多かったのはやはりご近所の東アジア。東南アジア、北米、欧州、南アジアと続いていきました。全体的に、困っているというだけでなく「すごいと思う」「尊敬する」といった意見も多く寄せられたのが印象的です。
日本人と比べて「主張が強い」「時間にルーズ」という点については、仕事上で困っている人が多い様子でしたが、どこかうらやましいという気持ちも感じられる回答も寄せられていました。また、「刺身が食べられない」といった食事の好み、宗教上の行動にもギャップを感じることがよくあるようです。
もはや外国籍の方が日本の企業にいるのも、日本の社員が外国に行くのも、当たり前となっている時代。お互いに文化を理解して、世界が広がっていくように努力していくことが大切です。
調査時期: 2013年8月6~7日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性227名 女性273名 合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート