結婚相手を真剣に探し始めてはいるけれど、結婚相談所やお見合い、お見合いパーティーといった、かなり本格的な場へ足を運ぶのはやや気が引ける、という女性のみなさん。みなさんが相手探しに手っ取り早く選ぶ場所は合コンというケースが多いのではないでしょうか。
恋人と出会った場所は?
彼と別れてそろそろ寂しくなってきたから合コン、いい人がいるかはわからないけれど、友達に誘われたし彼もいないから何となく合コン。このように合コンには「とりあえず」というエクスキューズを付けて参加する女性が多いようです。
ですが、参加はするものの、「いい人に巡り会えなかった……」と嘆く男女が多いのも合コンの特徴。これは当然とも言える結果かもしれません。なぜなら「恋人と出会った場所は?」というアンケート結果(マイナビスチューデント)によれば、
学生時代の友人・知人……48.5%
仕事……26.3%
友人の紹介……21.1%
習い事や社会人サークルなど……6.4%
友人の結婚式……1.2%
その他……11.1%
となっているからです。合コンが含まれるであろう「その他」は、11.1%と最下位。実は最も非効率的な出会いの場とも呼べるのです。
実はもう"出会っている"かも!
一方で、「学生時代の友人・知人」「仕事」「習い事や社会人サークルなど」を合計すると、その数は8割を上回っています。この3項目の特徴は、「既に出会っている人と交際を開始した」点。そうです、「いい男はどこにいるのかしら」と、出会いがないと思い込んでいる人も、実は既に相手と出会っている可能性が大きいかもしれない、という事実をアンケートは示しているのです。
深刻な出会い不足に悩んでいるなら、一度、過去に出会った人を"掘り起こし"してみてはいかがでしょうか。今はFacebookなどのSNSを活用すれば、昔の友人や知人に楽に再会することが可能です。いい男がいないと判断しているのは実は自分の偏った価値観がもたらした結論であって、時を経て成長し、いい男に変わっている可能性は否定できません。
"出会いすぎ"の落とし穴
出会いを求めて新規の場所へ出かけるのは悪いことではありませんが、そういった場へ行きすぎると陥りがちな罠があります。それは、いつまでたっても相手を決められないという落とし穴です。
「この人よりもっといい人がいるかもしれない」――出会いの場へ頻繁に行く女性は、こういった理由でなかなか相手を決められずにいる人が少なくありません。出会いすぎて、多大な情報を自分の中で処理できなくなってしまうのです。
それはまるで、「そのうちもっと自分の理想に合う商品が出るから」と最先端の商品発売を待ちすぎて結局、購入のタイミングを逃してしまう消費者さながらです。これまで既婚の男女に何人か話を聞きましたが、彼らはみな、追い求めすぎず・妥協しすぎずで相手を決めています。
「結婚後に今のパートナーと知り合っていなければこの人がよかった、という相手と出会ったことがあるか」と質問したところ、「いるにはいるけど、世の中ってそういうものだよね」と答えていました。
理想の相手を追い求めるあまり、週に2回×2年合コンに参加しても彼ができない、と悩む女性もいましたが、彼女もこの落とし穴にはまっている証拠。こういった先人の二の舞いにならないよう、「自分が見落としているだけで、実はもう出会っているのかもしれない」と考え直してみてはいかがでしょうか。こう考えるだけで、行動が変わってくると思いますよ。
著者プロフィール
内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。1200人以上の人物取材の経験で磨かれた鋭い洞察力が武器。事務、販売、接客など数多くの職業を経験後、2004年にフリーライターとして活動開始。多種多様な依頼をこなすうちに人物取材を得意とするようになり、男性誌で約3年以上、恋愛やセックス特集を担当。ライター活動中に取得した心理カウンセラーになるために学ぶ必須項目の心理学と取材データを元に、処女作の「恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80」(講談社)を上梓。心理カウンセラーとしても活動中。「恋愛コラムニスト内埜さくらのブログ」も更新中。