全国有料老人ホーム協会は、毎年「敬老の日」に向け公募していた「シルバー川柳」の今年の入選作品を発表した。
昨年の1.5倍の応募。流行語の「今でしょ!」も
第13回目「シルバー川柳」は、5月1日~7月5日にかけて作品を公募していた。今年の作品応募数は、昨年の約1.5倍の1万3,872句。同協会加盟ホーム入居者のうち約980名による候補作品への投票及び、協会広報委員会で審査を行い、入選20作品を決定した。
最も多く扱われた題材は、「加齢による容姿・肉体・知力の衰え」で、あきらめを持って揶揄(やゆ)する句が全体の2割弱を占めた。以前は取り上げにくかった「加齢臭」・「尿漏れ」関連の作品も寄せられ、「老い」を積極的に笑い飛ばす傾向が見られるという。
加えて、流行語の「今でしょ!」・「じぇじぇじぇ」を詠んだ句も多かった。富士山を中心とした「世界遺産」、「アベノミクス」、「TPP」、「IPS」などの時事ネタも題材として数多く詠まれている。中でも最も多かったのは「オレオレ詐欺」で、シルバー世代の関心の高さがうかがえる。
また、三浦雄一郎氏のエベレスト登頂を詠んだ句も多く寄せられたという。その他、携帯・スマートフォン・タブレット等を扱った句も多く、これらのアイテムはシルバー層の日常にも深く入り込んでいるようだ。
入選作品は、全国有料老人ホーム協会公式サイトでも公開している。