国内銀行平均年間給与

東京商工リサーチは9月11日、2013年3月期の国内銀行平均年間給与についての調査を発表した。103行の平均年間給与は608万3,000円で、 2年ぶりに前年同期を上回ったという。

同調査によると、銀行の年間平均給与は前年同期(605万4,000円)より2万9,000円(0.4%)の増加するも、ピークだった2007年3月期(648万1,000円)には39万8,000円届かなかった。

トップは東京スター銀行

また、これまでの調査ではメガバンクが独占していた平均年間給与ランキングだが、第二地銀の東京スター銀行(828万5,000円)が初めてトップに。同行は2011年3月期まで赤字決算だったものの、業績改善が進み前年同期より95万4,000円増加したとのことだ。2位は前年トップだったみずほコーポレート銀行(824万2,000円)、3位は前年2位の三菱東京UFJ銀行(800万5,000円)で、上位3行までが平均年間給与が800万円台だった。地方銀行では、前年10位の群馬銀行が1万9,000円減少し13位にランクダウンという結果になった。

従業員数は初めて前年を下回る

従業員数の推移

国内銀行の2013年3月期の従業員数は25万4,701人で、この7年間で初めて減少したという。業態別の従業員数は、大手行が10万1,551人(前年比58人増、同0.06%増)で、唯一前年を上回る結果に。地方銀行は11万7,220人(同1,131人減、同0.9%減)と2年連続で減少。第二地銀は3万5,930人(同597人減、同1.6%減)で3年連続で減少した。採用抑制に加え、団塊世代の退職や若手行員の離職なども背景にあるとみられる。また、平均年齢も38.8歳となり、2011年3月期以降、3年連続で上昇している。