フィールズは9月11日、都内にて「鉄拳エキサイティングBATLLE祭り」を開催した。会場では、人気格闘ゲームをパチンコ化した「CR鉄拳」が初披露されたほか、アントニオ猪木参議院議員、格闘家のボブ・サップ選手が乱入。さらに特設リングでは、K-1選手が「リアル鉄拳」を振りかざす始末。はちゃめちゃな“祭り”をレポートする。
猪木氏、わずか5分で会場を盛り上げる
“祭り”の開会宣言は、アントニオ猪木氏が行った。お決まりの「元気ですかー!」で会場入りした猪木氏。居合わせた来場者に「元気がないぞー!」と呼びかけ、ひとしきりあいさつした後は、これまたお決まりの「1,2,3,ダーッ!」。会場は一気にヒートアップし、それを見た猪木氏は満足そうに会場を去っていった。
人気格闘ゲーム「鉄拳」がパチンコ界に殴りこみ
猪木氏の開会宣言を受けて、会場ではけたたましいパチンコ音が鳴り響くようになった。 「鉄拳」は世界各国で愛好家が多い人気格闘ゲーム。「CR鉄拳」は、鉄拳の発売元であるバンダイナムコゲームスの協力により、高品質の映像で登場キャラクターを忠実にパチンコ機上に再現させた。大当たり確率は1/383で、確変継続率は80%。格闘シーンも交えた、手に汗握るド派手なリーチ演出などが見ものとなっている。
会場内では、演出を食い入るように眺めながら初体験となる鉄拳でのプレーを楽しむパチンコ愛好家の姿が目立った。「CR鉄拳」は11月より全国にて稼動予定だ。
野獣ボブ・サップが乱入、鉄拳の腕前は……
今回の祭りは「リアルファイト×バーチャルファイト」をコンセプトとしていた。
「バーチャルファイト」は、パチンコをプレーしている空間で、ゲームの鉄拳をプレーして会場を盛り上げようという試みで、スペシャルゲストとして「ビースト」の異名を持つ格闘家のボブ・サップ選手が登場。会場内は、猪木氏登場時に勝るとも劣らないフラッシュの嵐となった。
「俺は鉄拳をプレーしたことがあるんだぜ!」と言い放つビースト。腕前には自信があるようなので、主催者側が用意した鉄拳プレーヤーと対戦することに。
自信満々で、自身に似た巨漢キャラクターを選択し、対戦に挑んだサップ選手。ゲーム開始早々、ラッシュを仕掛ける。その目つきはかなり本気である。
だが、やはりゲームのやり込みの度合いが違うのだろうか。前半のラッシュを捌(さば)いた対戦相手が反撃に打って出ると、あっさりとKOされてしまった。
だが、敗れた後は記念撮影に気さくに応じるなど、ファンサービスに努めたサップ選手。「野獣」のオーラはこの日は封印していたようだ。
パチンコをしている横で、プロレス
もう一方の「リアルファイト」は非常にワイルドかつ豪華だ。
パチンコをしているフィールド内に特別リングを設置し、一流の格闘家たちにそこでリアルな「鉄拳」を交えてもらおうというのだ。試合は全5戦。リング横には実況・解説席を設け、K-1などのアナウンスでおなじみのレニーハートさんに選手コールをしてもらう凝りようだ。
リアルファイトの1試合目は、藤田和之選手VS将軍岡本選手のプロレス対決。ロープ間近で見られる熱い肉弾戦に、来場者は大盛り上がり。
試合も見せ物の要素は感じられず、迫力満点だ。試合は6分過ぎに藤田選手が渾(こん)身パワーボムからのエビ固めで勝利した。
パチンコをしている横で、K-1
リアルファイトのメーンイベントとなった3試合目は、ピーター・アーツ選手VSジェロム・レ・バンナ選手。いわずと知れたK-1界の2大スターだ。
主催者サイドは「流血が出ない程度のファイト」を期待していたそうだが、いざ始まるとやはりプロの格闘家の血がたぎったのだろうか。二人とも完全に本気モードだ。突進から強力なパンチを見舞うバンナ選手と、それをいなしながらカウンターを狙うアーツ選手。
互いの意地がぶつかり合い、ダウンを奪い合う。会場内は、二人の一挙手一投足を固唾(かたず)を飲んで見守る。
だが2R中盤、ヒートアップしすぎたバンナ選手が、起き上がりきっていないアーツ選手の上に乗りかかり、マウントを取る形に。さらに、その体勢から殴りかかるという反則にうってでた。慌てて両陣営からセコンドが入り、二人を引き離すが、二人の興奮は収まらない。結局、正常な試合続行不可能と判断され、ノーゲームとなってしまった。
会場内を熱くするホットなガール
会場内の至る所にはホットな女性の姿も目立ち、むさ苦しい男だらけの格闘祭りに華を添えていた。
格闘、ゲーム、パチンコ……来場者が興奮してフィーバー
あるスペースではゲームの格闘対戦が行われ、あるスペースではリアルな格闘が行われる。会場はさながら、「鉄拳」というキーワードに関する小さなカオスとなっており、おおよそパチンコ新機種のお披露目(ひろめ)会には見えなかった。だが、至る所で興奮した来場者が“フィーバー”していたのは間違いなかった。