4Kテレビに加えて、参考出品として4Kカムコーダーのプロトタイプも出展。入力から出力、活用までをカバーする4Kの世界観をアピールしていた。

4Kの入力環境をさらに充実させるため、民生用の4Kカムコーダーも開発中

さらに、パナソニックのR&D本部による「パナソニッククラウド」を利用した将来のコンシェルジュサービスについてのデモンストレーションも実施されていた。

デモの仕組み。クラウドを利用することで、ユーザーとのインタラクションと家電製品との連携を実現する

土曜の朝、目覚めた父親を認識し、行動履歴からBGM、テレビのチャンネルを自動で選択してくれる。毎回の朝食も把握しており、その材料と調理も把握している

いつもの朝食に必要なゆで卵を作るために鍋に水を張る場合、手を触れなくても音声だけで水が出て、指定の容量に達したら自動で止まってくれる

あとは調理もお任せ

来客の嗜好などに合わせた料理の提案や、ワインに合う料理といった質問にも回答してくれる

これは、家庭の電化製品がインターネットに接続し、ユーザーの要望などに応じて情報を取得し、さまざまなサービスを実現するというコンセプトの紹介で、自然言語での対話を通じてユーザーの指令を認識、最適な回答をクラウドから取得して提案する、という動作をする。

手前にある青く光っているのがユーザーとのインタフェースとなるキューブ。これをどんな形にするか、どんな存在が適しているかを含めて研究段階にあるという

デモでは、家庭の天井に指向性マイクを配置し、人が話す言葉を認識する。認識エンジンはクラウド上にあり、言語を認識し、行動履歴や属性など、さまざまな情報と組み合わせて最適な回答をみちびき、自然言語で回答する。例えば来客の特性に合わせたレシピを提案して、冷蔵庫の在庫も認識して必要なものはオンラインで買い物を済ませたり、キッチンでは、言葉で「水400ml」などと発するだけで、水道からその分だけ水が出て、クッキングヒーターは沸騰して調理する時間だけで自動で止まるなどのデモが行われていた。

コンシェルジュとして、今回はキューブ型の小型のオブジェを使い、音声に合わせて淡く明滅することで、ユーザーとの対話を表現していた。こうしたユーザーとクラウドを結びつけるインタフェースや各種機能の実現性などを探っており、あくまでコンセプトだが、今後実際の家を使った環境の構築を検討するなど、さらなる事業化への研究を続けていく意向だ。