元AKB48の秋元才加が、三谷幸喜の作・演出の舞台『国民の映画』に出演することが11日、明らかになった。
秋元は、8月28日に東京・秋葉原のAKB48劇場で行われた公演を最後にAKB48を卒業。同作は秋元にとって卒業後初の舞台となり、「最初にこのお話を頂いた時、『え、あの三谷幸喜さんの作品ですか?』と驚いてしまいました」と本人も信じられなかったようだ。それでも、「AKB48を卒業して、最初の舞台が三谷幸喜作品という事でいいスタートを切れる様に精いっぱい努力していくつもりです!」と意気込み、「共演者の皆さまにがむしゃらに食らいつきながらも、たくさん学ばせていただきたいと思います! 応援よろしくお願いします」と気合十分のコメントを寄せた。
同作は、2012年に第19回読売演劇大賞、紀伊國屋演劇賞など数々の演劇賞に輝いた作品。2011年3月6日にプレビュー公演が決まり、本公演スタート直後に東日本大震災が発生した。各劇場から上演中止の情報が入る中、三谷幸喜をはじめとするキャスト、スタッフの「こういう時だからこそ、劇場のあかりをともさなければならない」という意向により公演を続行。演劇に携わる者の「ショー・マスト・ゴー・オン」の信念と演劇の持つ力を示した。
作品の舞台は、1940年代のドイツ・ベルリン。政治に翻弄される映画人と政治に取りつかれたナチス高官たちのパワフルな群像劇を描いた。2012年に本作で読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞した小日向文世をはじめ、段田安則、吉田羊、シルビア・グラブ、新妻聖子、今井朋彦、小林隆、平岳大、小林勝也、風間杜夫といった豪華俳優陣が出演。秋元は新進女優・エルザ役を演じ、三谷作品初参加となる渡辺徹が空軍元帥・ゲーリング役を演じる。
舞台『国民の映画』は、東京・渋谷のパルコ劇場で2014年2月8日から3月9日まで上演される。また、大阪、愛知、宮城、博多などでの地方公演も予定している。