英国ジャガー・ランドローバー社はこのほど、ハイブリッドやEVの技術を開発する先進パワートレイン研究プロジェクトを発表した。総額1,630万ポンド(約25億4,000万円)を投じる共同研究プロジェクト「Evoque_e」を主導する。

「レンジローバー・イヴォーク」

「Evoque_e」は、英国の独立系政府機関テクノロジー・ストラテジー・ボードが支援し、総額1,630万ポンド、研究開発期間2年を投じるプロジェクト。ジャガー・ランドローバーは、400万ポンドをこのプロジェクトに拠出し、12の産学パートナー、8つの企業と3つの大学からなる研究共同体のリーダー的役割を担う。

研究開発するのは、「レンジローバー・イヴォーク」のプラットフォームをベースとした最先端の次世代ハイブリッド・パワートレイン技術およびバッテリー・エレクトリック・パワートレインの技術。10月にプロジェクトがスタートし、マイルド・ハイブリッド式電気自動車(MHEV)、プラグイン・ハイブリッド電気自動車(PHEV)、フル・バッテリー式電気自動車(BEV)3台の研究車両をデザイン、開発および製造する予定となっている。

ジャガー・ランドローバー社、ハイブリッド・アンド・エレクトリフィケーション・ディレクターのピーター・リッチングス氏は、「研究チームは電気モーターに関して、性能と耐久性を強化する一方、いかにして速度を上げるか、サイズや重量、コスト削減をどのように図るかを探っていきます。また、レアアース使用量の削減およびシステムの最適化に向け、代替素材の使用の可能性も調査します」と話している。