タレントのつるの剛士のカバーベストアルバム『つるのうたベスト』が11月20日に発売されることを受け、ガールズロックバンド・プリンセスプリンセスの岸谷香、富田京子が、つるのが歌う「M」に関して、コメントを寄せた。
つるのは過去に3枚のカバーアルバム『つるのうた』『つるのおと』『つるのうた2』をリリースし、トータルセールス65万枚のヒットを記録。その最初のアルバム『つるのうた』の1曲目に収録した「M」は、男性がカバーするという話題性だけでなく、その歌唱力も反響を呼んだ。今回のベスト盤にももちろん収録されており、そのほかにも「未来予想図II」「時の流れに身をまかせ」「ラヴ・イズ・オーヴァー」「オリビアを聴きながら」など、女性歌手の人気曲を多数収められている。
「M」のカバー以来、同曲を作曲した岸谷香とライブでのコラボレーションや楽曲提供、レコーディングへの参加など、親交を深めてきたつるの。岸谷は、「ある時、つるの君の歌と私の歌の共通点をビール片手に話しました」と振り返り、「『限界まで歌う』が2人の共通点。余裕のあるシャウトはあり得ないのです。それだからなのか、つるの君のMを初めて聞いた時、 違和感がないどころか、とても良いなと思いました。彼はとてもすてきなボーカリストです。その声に優しさが香っています」と絶賛した。
また、作詞を担当した富田京子は、「子育てに追われて、あまりテレビを見なかった頃、 『Mが今、すごいんだよ』と、プリプリ時代のスタッフから連絡が入った」とその当時の反響を語る。「つるのくんがテレビでMを歌って、それを見たプリプリを知らない世代の人たちが、Mを聴きはじめてくれたらしい」とつるのの歌声に乗せて、名曲「M」は世代を超えた人々の耳に届いた。
そして富田は、「つるのくんの起こしてくれたMの再燃は、プリンセスプリンセスの再結成に少し勇気をくれた。『大丈夫! Mは多分、みんな知ってるはず』と16年ぶりに大きな場所に出て行く私たちは、何度となくそう言い合って、笑顔になって、ステージやカメラの前に向かえた」と2012年に実現した期間限定再結成の後押しになったことを明かし、「そうなんだよ、つるのくん! つるのくんのM大好きですよ」とメッセージを送っている。