一般的に「歯が悪いオス猫は父親にはなれない」といわれています。それは一体なぜなのでしょうか?
■メス猫が暴れないようにするため、首筋を噛む
猫の交尾において、オスがメスの首筋をかんでいるところを見たことがある方もいるかもしれません。なぜオスはそうした行動をするのでしょうか?
オスの生殖器にはトゲがついており、交尾の際にはメス猫が痛がることが多いとのこと。その際、無事に交尾を済ませることができるよう、オス猫はメス猫をしっかり押さえておく必要があるのです。
その際、オス猫は自分の歯を使います。よって、歯が悪いとメス猫を押さえておくことができず、交尾が終わる前にメス猫が逃げてしまうかもしれないのです。「歯が悪いオス猫は父親にはなれない」という説は、つまりそういうことなのです。
■猫の皮は分厚く伸びやすい
それではなぜ、押さえておくために噛む場所が首筋なのでしょうか? 実は猫の首の皮は分厚く、つかみやすいことで知られています。母猫が子猫を運ぶ際も、首の皮を口で噛んで運びます。
お尻やお腹など、触ると猫が嫌がる部分は多数ありますが、たいていの猫は、首の肉をつまんでもおとなしくしています。もしかしたら母親にくわえられたときのことを思い出すのかもしれません。
■急所を守るための皮?
なぜ猫の首の皮は分厚いのか。今のところ、急所である首を守るためという説が有力なようですね。