東京モノレールは10日、同社にとって17年ぶりとなる新型車両10000形の導入を発表した。来年7月から運行開始し、1000形の置換えとして、順次導入する計画だという。

東京モノレールの新型車両10000形(イメージ)

同社は前回の東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年に開業し、来年は開業50周年。その記念すべき年にデビューする10000形は、「スマートモノレール」をコンセプトに新設計されるという。アルミ合金製の車体に、グリーンとブルー(スカイブルーとブルーのグラデーション)を帯状に配した外観となり、車内の座席や車両間貫通扉などのデザインに「和」のおもてなしを演出。車両間の仕切りにはガラスドアを採用する。

国内・海外からの空港利用者のニーズにも応じ、スーツケース用荷物置場を充実させるほか、4カ国語での案内が可能な液晶ディスプレイや、車内高速インターネットを利用できる公衆無線LANサービスも設置する。座席部の手すりやドア開閉表示灯、優先席の拡大でバリアフリー化にも対応。安全性・省エネルギー性にもこだわり、最新技術を積極的に採用して、人と環境に優しい「スマート」な車両をめざす。

10000形のインテリア(イメージ)

スーツケース用荷物置場(イメージ)

10000形は6両編成(4M2T)で、2014年7月に1編成を導入する。その後も順次導入され、現在の主力車両である1000形(保有両数は96両)を置き換えるとのことだ。