サントリー酒類は9月6日・7日(現地時間)、ホップの名産地であるチェコ共和国・ザーツ市で開催されたホップ収穫祭「ドチェスナー」に、「ザ・プレミアム・モルツ」の販売ブースを出店した。同社が出店するのは昨年に続き2回目。
「ドチェスナー」は、1958年から毎年ホップの収穫時期に開催され、今年で56回目を迎えたザーツ最大の収穫祭。今年は35社が出店しビールの販売を行った。天候にも恵まれ、来場者は昨年の5万人を上回ったという。
ホップ農家への支援活動に評価
同社のビール「ザ・プレミアム・モルツ」は、素材・品質に徹底的にこだわり、世界的に希少な「ダイヤモンド麦芽」や、高品質で香り高いチェコ・ザーツ産「ファインアロマホップ」など、厳選された原材料を使用している。
そうした中で同社は、2009年から「ザ・プレミアム・モルツ」の主要原材料であるファインアロマホップの原産地の一つチェコ・ザーツのホップ農家への支援活動を行っている。この活動が評価され、2009年には日本のビールメーカーとして初めてドチェスナーのレセプションに来賓として招待された。
同社は今回、2日間で合計約7,000杯の「ザ・プレミアム・モルツ」を販売。現地の人からは「苦みが少なくやわらかい味が気に入りました(30代女性)」「昨年も飲んで、一年間楽しみに待っていました。ビールのクオリティの高いこの街で評価されているので、相当レベルが高いと思います(20代男性)」「昨年と変わらないおいしさですね。日本のビールだと知らなかったらチェコのビールだと思ってしまうくらいです(70代男性)」といった声が挙がるなど好評を得たという。
ザーツ市長「プレミアムモルツにホップが使われ誇りに思う」
9月7日に行われたレセプションで、ズデンカ・ハモウソヴァー ザーツ市長は「ザーツ産のホップが日本の『ザ・プレミアム・モルツ』に使われていることを誇りに思います。昨年も『ザ・プレミアム・モルツ』出店の評判は非常によかったですが、今年も行列ができていますね」と語り、ザーツ産ファインアロマホップの使用と、昨年に続く出店について、喜びを語った。
続いて、同社の常務取締役 ビール事業部長・仙波匠氏が、「我々の『ザ・プレミアム・モルツ』は、日本において9年連続して成長し、プレミアムビールカテゴリーにおける確固たる地位を確立しています。こうした祭典にお招きいただけることに感謝するとともに、今後もさらに関係を深いものにしていけますよう、努めていきたいと思います」と、チェコ・ザーツ産ファインアロマホップを使用したビールづくりへの抱負を述べた。
2013年のホップ、「例年に比べ良質な仕上がり」
なお9月4日には、ホップ収穫祭に先立ち、同社のホップ購入先農家が所属する「チェコ共和国ホップ生産者組合」主催の記者会見がプラハにて行われ、2013年のザーツ産ホップの作柄が発表された。
ホップ農家代表のホフメル・パーズラ氏は「今年は、夏の雨量が適切であったため乾燥し過ぎず、害虫の影響もありませんでした。その結果、2013年のチェコ・ザーツ産ファインアロマホップは、例年に比べ良質な仕上がりになりました」と話した。
また、記者会見に登壇した「チェコ共和国ホップ生産者組合」のメンバーである「ホップ研究所」所長コジェン博士は、「自分たちの育てたホップが日本のビールに使用されていることをうれしく思います。お世辞ではなく、『ザ・プレミアム・モルツ』は飲みやすく、飲みたい気分をさらに高めてくれるビールなのです」とチェコビール好きにも気に入られるビールであることを評価した。