大阪市交通局は16日から、市営交通110周年記念事業の一環として、市電・市営地下鉄の往年の塗装色を再現した「復刻ラッピング列車」を御堂筋線にて運行開始する。
大阪市では1903(明治36)年、公営最初の路面電車が営業開始。1933(昭和8)年には公営初となる地下鉄も開業した。今年は市営交通110周年、地下鉄開業80周年となる。
大阪市営交通110周年記念「復刻ラッピング列車」は市営地下鉄御堂筋線を走り、ベース車両は10系。10両編成のうち、6号車以外の各車両にラッピングが施されるという。
1・10号車は、大阪市電最後の日まで運行された市電3001型のデザインを再現。2・9号車は地下鉄開業時の車両100型、3・8号車は戦後初の新造車500型(塗色変更後)、4・7号車は同局初の高架走行車両6000型をイメージしたデザインとなる。5号車は、大阪を舞台とするNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』(9月30日から放送開始)にちなんだラッピングになるとのこと。
車内広告スペースもフル活用され、「大阪市交通局ヒストリー」「大阪市交通局車両図鑑」など、歴史をたどるポスターも掲出される。「復刻ラッピング列車」は9月16日から約1年間運行予定。運行初日には、御堂筋線なかもず駅にて出発式が開催される。