NTTドコモは、公共分野・産業分野において、「モバイル空間統計」の実用化を開始すると発表した。モバイル空間統計で取得した人口統計情報を、グループ会社のドコモ・インサイトマーケティングに提供し、同社のリサーチ事業に活用する。運用データは、個人を識別できないよう処理されたものだが、自分のデータを集計から除外する「利用停止手続」を用意する。

モバイル空間統計は、運用データの一部を集計して作成する

モバイル空間統計では、詳細な人口分布や人口構成がわかる

モバイル空間統計は、NTTドコモの運用データを集計して作成する統計情報。携帯電話利用者の位置情報や年齢、性別、住所などの情報を活用することで、地域ごとの年齢・性別別の人口など、詳細な統計情報を知ることができる。

モバイル空間統計の特性、全国をカバーしており、対象年齢層も15歳から79歳と広範囲

今回の実用化では、モバイル空間統計で取得した人口統計情報を、NTTドコモのグループ会社であるドコモ・インサイトマーケティングに提供。同社を通じたリサーチ事業として、自治体、学術機関、企業などから依頼された各種調査に利用する。

モバイル空間統計で取得する情報は、プライバシー保護のために、3段階の処理を実施する

統計に利用する個人情報は、プライバシー保護のために、非識別化処理/集計処理/秘匿処理といった3段階の処理を実施する。そのため、統計情報から利用者個人を特定することはできない。なお、それでも自分のデータを集計から除外したい場合は「利用停止手続き」を行える。

(記事提供: AndroWire編集部)