セガはこのほど、「ファンタシースターオンライン2」(PSO2)のアップデートプログラムの不具合について原因を公表した。開発中の処理プログラムが不完全なまま混入してしまっていたことが原因で不具合が引き起こされたという。セガでは不具合により20,514名のユーザーに被害が及んだ可能性があるとして、被害にあったユーザーについての対応も合わせて発表している。
今回の不具合は、4日に配信した「PSO2」のアップデートプログラムによって、アップデートを行うとHDD内から「PSO2」と関係のないデータが削除されてしまうというもの。4日の23時に完了したメンテナンスにより不具合は解消し、現在は正常にアップデートとゲームプレイが行えるという。
セガはPSO2の公式Webサイトで、不具合の原因と対処について本作のプロデューサーである酒井智史氏による説明を掲載。これによると、「ランチャープログラムに開発中の処理プログラムが不完全なまま混入してしまっていたことが原因」で不具合が引き起こされたと説明する。
アップデートプログラムは、アップデートの際に一時ファイルとして格納され、アップデートが完了すると削除される仕様となっている。しかし、不具合が混入したプログラムでは「意図しない」処理によって、「PSO2」をインストールしていたドライブのデータを削除してしまった可能性があるという。
今回、ランチャー部分には変更がないという認識に加えて、以前に当該部分を更新した際に問題がなかったためチェックが不十分な状態で、不具合のあるプログラムがアップデートに反映されてしまったとしている。
セガによると不具合による症状が発生している可能性があるのは、4日の11:00~14:42までにアップデート開始し、そのアップデートが完了したユーザーでその数は20,514名。
セガでは不具合による症状が発生したユーザーに対して、5,000円相当の金券もしくはゲーム内で使用できる有料ポイント10,000ACを送付することを発表した。また、データ削除に対して個別にデータ復旧などの対応を希望するユーザーに対して、専門業者による復旧作業も視野に入れて検討中だという。