9連休になった場合、帰省と旅行の両方を楽しみたいと思いますか?

トレンド総研は、今年の年末年始の帰省・旅行の傾向についてレポートを発表した。2013年から2014年にかけての年末年始は9連休になることから、大型連休を有効に楽しむべく、帰省と旅行の両方を楽しみたいと考える人が多いと予想している。

71%が「旅行と帰省両方楽しみたい」

同総研では8月26日~28日にかけて、20~40代の男女会社員500名を対象に「年末年始休暇」に関する意識調査・実態調査を実施した。まず、「年末年始のタイミングに、帰省と旅行を両方楽しむのは難しいと感じますか?」と尋ねたところ、8割近くが「そう感じる」と回答。その理由は、「時間的な余裕がないから」が81%と圧倒的だった。

今回の年末は多くの企業が9連休となることを挙げ、「9連休になった場合、帰省と旅行の両方を楽しみたいと思いますか?」と聞いたところ、71%が「そう思う」と回答。時間的な余裕があるならば、年末年始に「帰省」「旅行」の2つを楽しみたいという意向を持つ人が多いことが分かった。

航空料金が最大85%もお得に

長期連休なら「帰省」「旅行」を両方楽しみたい意欲はあるものの、気になるのは交通費。旅行トレンドに詳しいANAのマーケットコミュニケーション部・渡邊 勇喜氏に、年末年始の航空料金をお得に購入できるワザを聞いた。

渡邊氏は、「年末年始の旅には『割引運賃』の活用が大事」と語っている。航空料金が安くなる条件をつかんだ上で、早めに計画を立てることが重要、とコメント。狙い目は「深夜・早朝」の便。早めに申し込むと料金が大幅に下がり、最大約85%(※1)も割安になるという。

ANAのマーケットコミュニケーション部・渡邊 勇喜氏

特に、9連休の中でも1月1日は国内線全路線が9,800円以下、12月31日の午後発の便も多くの路線で9,800円以下(※2)の設定をしている。渡邊氏は、「チケットの売り出し開始後、1~2週間ほどで売り切れてしまう便も多いため、早めの計画と予約を」と語っている。

航空会社の担当者のおすすめスポットは?

また、おすすめスポットとして「温泉地」と「スキー場」を挙げている。温泉の場合は北陸、ウインタースポーツの場合は北海道の人気が高いという。

ウインタースポーツは、最近は中高年やシニアの需要が増えている。渡邊氏は、「かつてスキーを楽しんでいた世代が、雪質の良い土地で子供と一緒にウインタースポーツを楽しみたいというニーズが高まっている」とコメント。母娘の2人旅なども人気が高く、年末年始に、親孝行をかねて旅行をプレゼントする人も多いと予想している。

※1:2013年9月4日時点の2013年12月31日・2014年1月1日の札幌(千歳)→沖縄(那覇)線(993便)などに適用される「旅割60」の割引率

※2:2013年9月4日時点の「旅割60」の運賃額。座席数に限りあり