公開初日を迎えたCGアニメーション映画『キャプテンハーロック』の初日舞台あいさつが7日、東京・丸の内TOEIと新宿バルト9で行われ、小栗旬、三浦春馬、荒牧伸志監督、松本零士氏が登壇した。
丸の内TOEIの舞台あいさつでは、小栗が「いろいろな人の情熱と愛が詰まった作品。ここから発進して皆さんの心にハーロックを届けたい」、三浦が「松本先生の素晴らしい世界観と、5年間という長い時間を費やして完成したこの作品。皆さんの心の中に残ることを願っています」と、それぞれに本作をアピール。また、原作者・松本氏と荒牧監督と共に「ベネチア映画祭」に参加した三浦は「とにかくファンの『松本先生がきた!』という気持ちの高揚が凄かった。会場全体の歓喜の空気を感じられてうれしかったです」と振り返つつ、初のレッドカーペットは「最初の10歩くらいは緊張で足がガクガクと震えました」と苦笑い。また、荒牧監督は「三浦さんも道行く人が振り返るほどの人気ぶり。春馬コールも上がっていた」と報告し、三浦が照れる一幕も。
最後に舞台に登壇した松本氏は「ハーロックは自分にとって一番古いキャラクター。小学生の頃に自然発生的に誕生したハーロックという言葉が、いつの間にか作品となって自分の仕事を支えてくれた」とハーロックのルーツを語った後、「時代が大きく変わり、CGアニメという新しい映像とめぐり合い、映画化されたことはとてもうれしいこと。すべてのスタッフに心から感謝します」と製作陣へ感謝の言葉を述べていた。
そして松本氏は「私は歳をとりません。宇宙の時間は無限大ですから。これからも皆さんと共に船出して、ドクロの旗を掲げながら星の海を旅したい」と、「ベネチア映画祭」と同様に生涯現役を宣言していた。
『キャプテンハーロック』は、東映アニメ史上最高額、総制作費3,000万ドルを費やして完成した3Dアニメーション映画。キャプテンハーロック役に小栗、新キャラクターでハーロックの命をつけ狙う青年・ヤマ役に三浦、宇宙海賊クルーに蒼井優、古田新太、福田彩乃と豪華声優陣が出演する。物語は人類が銀河の果てまで進出した時代、戻るべき場所=地球への居住権を巡る紛争が勃発。切り札として建造された四隻のデス・シャドウ級宇宙戦艦の四番艦・艦長であり、英雄と呼ばれたハーロックは終戦とともに姿を消すが、呪われた宇宙海賊となって政府に叛旗を翻す。なぜハーロックは姿を消し、海賊となって現れたのか――原作・松本氏、脚本・福井晴敏、監督・荒牧伸志による超大作が、30年の時を経て蘇る。
『キャプテンハーロック』は9月7日より全国公開中。