JR東日本グループは、各地域の魅力ある農林水産物などの素材(1次産業)を掘り起こし、地域の優れた加工技術(2次産業)と組み合わせ、消費者の視点を踏まえた商品開発と販売(3次産業)を推進するプロジェクト「のもの1-2-3」を開始する。

上野駅の地産品ショップ「のもの」外観(JR東日本提供)

同プロジェクトでは、生産から販売までを一体化した「6次産業化」に向けたものづくりを推進し、地域における新たな産業の創出と、マーケットの需要拡大を図るとしている。また、上野駅の地産品ショップ「のもの」など、エキナカを中心としたJR東日本グループの店舗を最大限に活用。マーケティングや消費者ニーズの共有、テスト販売、商品開発に関する情報共有などに店舗を活用し、消費者が求める商品開発に取り組む。

これまでの取組みの中から、青森県産ぶどう(スチューベン)のスパークリングワイン、秋田県産のコメを使用したクラッカー、長野県産のシカ肉を使用したハンバーガーなど、発売が決まった商品も。いずれもJR東日本グループの各社が企画開発や情報提供、販路の提供・新規販路の開拓などを担当し、各地域の生産者などと協力しつつ作り上げたという。

JR東日本グループでは、今後も引き続き、各地域での商品開発に取り組むとともに、「のもの2号店」を今年度中にオープンさせる予定。ウェブの活用による生産者支援や通信販売など、新たな取組みも展開するとしている。