アトラクターズ・ラボは6日、2012年版「売主別中古マンション価格騰落率ランキング」を発表した。
同ランキングは、2012年に売り出された中古住戸と、2001年以降に分譲された住戸の新築時価格を突き合わせて、新築時からの騰落率を算出し、これを売主別(JVなし)とマンションブランド別に集計したもの。住戸サンプル数は3万2,417件で、30以上サンプル棟数のあるデベロッパーおよびマンションブランドを対象としている。
その結果、売主別騰落率ランキングの1位は3年連続で丸紅となった。以下、2位は大成有楽不動産(2011年7位)、3位は伊藤忠都市開発(対象外)、4位は東京建物(同11位)、5位は東急不動産(同3位)と続いた。
1位の丸紅は都心部の供給物件が牽引した。2位の大成有楽不動産は東京23区以外に立地する物件も騰落率プラスとなった物件が多く、順位を上げた。
ブランド別騰落率を見ると、1位がファミール(丸紅旧ブランド)、2位がアルス(東急不動産旧ブランド)、3位がグランスイート(丸紅現行ブランド)となり、丸紅の新旧ブランドが上位3位を独占した。なお、現行ブランドに限定すると、1位が丸紅グランスイート、2位が東京建物ブリリア、3位が大成有楽不動産オーベルの順となった。
近年における全体の平均騰落率を調べたところ、2006年がマイナス4.0%(平均築年数3.7年)、2007年が2.7%(同4.2年)、2008年がマイナス2.5%(同4.2年)、2009年がマイナス5.3%(同4.8年)、2010年がマイナス5.5%(同5.5年)、2011年がマイナス8.8%(同6.1年)となった。
2012年の平均騰落率はマイナス9.9%(平均築年数7.0年)で、調査開始以来、最も低い水準だった。対前年比での騰落率はマイナス1.1ポイント(0.6年)となり、マイナス幅は拡大した。