東京電力は5日、福島第1原子力発電所の汚染水貯留タンクから高濃度汚染水が漏えいした問題で、タンク南側の観測用井戸で4日に採取した地下水から、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が検出されたと発表した。
汚染水の濃度は1リットル当たり650ベクレル。同社は、「雨水などで希釈された汚染水が土壌に浸透し、地下水に到達した可能性がある」と推測しており、今後も分析を継続し傾向を監視していくという。併せて、タンク周辺にあるこの他の観測用井戸の分析を行い、漏れた汚染水が土壌に浸透した範囲の特定を実施していくとしている。