本田技研工業は5日、同社の四輪車に共通して適用していく新デザインコンセプト「EXCITING H DESIGN!!!」(エキサイティング H デザイン!!!)を採用し、フルモデルチェンジしたコンパクトカー「フィット」と「フィット ハイブリッド」を発表した。

記者発表会で披露された新型「フィット ハイブリッド」

同社は先進性を象徴する「High Tech.」、骨格や構成の美しさを追求する「High Tension」、面質や高い質感を磨き上げる「High Touch」の3要素をキーワードに、四輪車の新デザインコンセプトを「EXCITING H DESIGN!!!」に決定。新型「フィット」から採用し、国内外の四輪車へ順次適用を拡大していくという。

「フィットハイブリッド Fパッケージ」(オプション装着車)

「フィット 13G・Fパッケージ」

「フィット 15X・Lパッケージ」

「フィット RS」

3代目となる新型「フィット」は、初代の設計思想を継承しながらも、パワートレインと車体を完全新設計。居住性、燃費性能、デザイン、走りのすべてを進化させている。

ハイブリッド車は、シンプルな1モーターシステムながらEV発進を可能にした新ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載。走行状況に応じて、「EVドライブ」「ハイブリッドドライブ」「エンジンドライブ」から最も効率の良い走行モードを自動的選択することで、36.4km/リットル(JC08モード)という低燃費と、全域においてレスポンスの良い走りを実現したという。

1.3リットルガソリン車には、低燃費運転と高出力運転を両立した新開発のアトキンソンサイクルDOHC i-VTECエンジンを採用。これにより、従来のハイブリッド車に匹敵する26.0km/リットル(JC08モード)の低燃費を実現した。1.5リットルのガソリン車は、同社独自の直噴技術を使用した新開発の直噴DOHC i-VTECエンジンにより、力強い走りと爽快なドライビングフィールを実現している。

プラットフォームは、同社独創のパッケージ技術である「センタータンクレイアウト」を進化させ、広い室内空間を確保しながらも大幅な軽量化を実現。また、製造手法や解析方法の刷新により、軽量化と高剛性化を高効率で実現したほか、防音材と遮音材の適用面積を最大化し、ミドルクラス乗用車並みの静粛性能も実現した。

新型「フィット」「フィット ハイブリッド」は6日発売。価格は「フィット」(ガソリン車)が126万5,000~186万9,000円、「フィット ハイブリッド」が163万5,000~193万円。