総務省は3日、全国の高校1年生相当(約3,500名)に対して行った、インターネット・リテラシーに関する実態調査の結果を公表した。全体の8割以上がスマートフォンを所有、またスマートフォンをよく利用する青少年の方が、相対的にリテラシーが低いなどの事実が明らかになった。
青少年に保有するインターネット接続機器を聞いたところ、全体の84%がスマートフォンを保有しており、昨年の59%から大幅に上昇した。また、インターネットに接続する際に、最もよく利用する機器は、スマートフォンの75%が最も高く、この数値も昨年の48%から大幅に上昇した。
機器別に1日の平均使用時間を聞いたところ、スマートフォンのみが「2時間以上」の割合が最も多い結果となった。一方、スマートフォン以外の機器は30分未満の使用時間が最も多かった。
最も利用するインターネット接続機器別に、ネット・リテラシーに関するテストの正答率をみると、PCをよく利用する青少年の正答率が最も高い73%だった。一方で、スマートフォンをよく利用する青少年の正答率は68%と相対的に低く、そのうちスマートフォンのみを所有する青少年の正答率は、さらに低い64%だった。
なお、テストは、インターネットにおける、適切なコミュニケーション能力、違法および有害コンテンツへの対処能力、プライバシー保護やセキュリティ対策能力を問うもので、全体の正答率は69%だった。
本調査は、全国24の公立・私立の高等学校等において、約3,500名の1年生相当を対象に行ったもの。調査期間は平成25年6月から7月。