リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン《ライフ・サポート》 2008年 Revital Cohen & Tuur Van Balen Life Support 2008

東京都現代美術館は10月3日~2014 年1月19日、東京アートミーティング(第4回)「うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)」を開催する。

「世界に触れる方法」としてのデザインとアートを紹介

東京アートミーティングは、現代アートと様々な分野の表現が出会うことで、新たな可能性を探求する展覧会。第4回となる今回のテーマは「デザイン」となる。

社会がより複雑化した21世紀に入り、デザインも大きな変化を遂げている。絶え間なく消費される「新しさ」を生むデザインとは異なり、社会に対する人々の意識に変化を与えるデザインが今、より重要性を増しているという。

ミカエル・マッセイ《ポックス・テディー》 2007年 Mikael Metthey Pox Teddy 2007

同展はそのようなデザインの実践に焦点を当て、グローバル経済から遺伝子まで、現代社会にある様々な出来事やトピックを、私たちの手にとれる形にデザインして届けている国内外のアーティスト、デザイナー、建築家、21組の表現を紹介。領域を横断して展開する彼らの実践は、マクロに広がる情報を集積して図解したり、匂いなどの通常では見えないミクロな領域を体感できる形にデザインしたりすることで、私たちに普段とは異なる世界の見え方や手触りをもたらすという。

ブラク・アリカン《モノバケーション》 2013年 Burak Arikan Monovacation 2013

今までの世界とは物事がまったく違って見えるという体験は、うさぎを追いかけているうちに別世界に足を踏み入れてしまった『不思議の国のアリス』に例えることができる。うさぎは私たちをワンダーランドへ誘い、常識的な見方や固定観念に一打(スマッシュ)を与える者の象徴であり、同展タイトル「うさぎスマッシュ」は、そのような世界に対する別の入口への誘いを意味している。

なお同展は、共同キュレーターにデザイン史研究における第一人者の柏木博氏を、アドバイザーとして、商品デザインからこども教育番組まで多岐にわたって活動するグラフィック・デザイナーの佐藤卓氏、および最先端のテクノロジーからデザインの未来へのミッションを洞察するMITメディア・ラボ副所長の石井裕氏を迎え、歴史、現在、未来を横断する視点で作られているとのこと。

会期は、10月3日~2014年1月19日 10時~18時(入場は17時30分まで)。休館日は月曜日(ただし10月14日、11月4日、12月23日、2014年1月13日は開館)。会場は、東京都現代美術館 企画展示室3階、1階A室(東京都江東区三好4-1-1)。入場料は、一般1,100円、大学生・65歳以上800円、中高生600円、小学生以下無料。その他、詳細は同館Webページを参照のこと。