エプソンは3日、コンパクトサイズのインクジェットプリンタ「カラリオ me」シリーズの新製品として、「E-840」および「E-370」を発表した。店頭価格はE-840が50,000円台半ば、E-370は10,000円台後半が予想される。発売は19日を予定。
E-840はプリンタに大型の液晶モニタを搭載し、キーボードで操作を行うプリント端末タイプのプリンタだ。7.0型液晶の大画面を利用した分かりやすいインタフェースを用意するとともに、住所録管理や郵便番号辞書機能、1,346種ものデザインテンプレートを内蔵し、PCが苦手な人でも手軽に凝ったデザインのプリントが可能という。ディズニーハガキコンテンツも、従来モデルの20種類から40種類に増えた。本体サイズはW235×D192×H158mm、重量は約2.6kg。
E-370はランチボックスタイプのコンパクトプリンタ。2.5型カラー液晶と操作ボタンの簡易なインタフェースながら、機能を絞ったステップ方式のメニュー構造により、手軽にプリントが楽しめる。シルバー層や若い女性をターゲットとするため、ホワイト(E-370W)とピンク(E-370P)のカラーバリエーションを用意。ボディサイズはW231×D172×H156mm、重量は約2.3kg。
両モデルとも、プリント解像度は5,760×1,440dpi。インクセットはブラック/シアン/マゼンタ/イエローの染料4色構成で、カートリッジは全色一体型となる。インクサイズは最小2pl。公称印刷速度はL判で約30秒/枚。メディアスロットはメモリースティックDuo/PRO Duo/PRO HG Duo、SD/SDHC/SDXCメモリカード、コンパクトフラッシュなどに対応。
インタフェースはUSB 2.0×2(PC接続用、外部記憶機器およびPictBridge用)を装備。E-840はIrDA(赤外線通信)とBlietoothも搭載しており、スマホや携帯電話から、写真や住所録のデータをE-840へと転送できる。
カラリオ複合機のようなスマートフォン・クラウドプリント機能は持たないものの、スマートフォン付属の通信用USBケーブルを使って、E-840/E-370とスマートフォンを有線接続して印刷を行う「Epson カラリオme転送ツール」を用意している。アプリはGooglePlayやAppStoreから無料でダウンロード可能。Bluetooth接続のペアリングといった設定/操作が不要で、分かりやすいとしている。