パナソニックは9月2日、ドライバーに必要な情報を前方に映し出す「フロントインフォディスプレイ CY-DF100D」と、フロントインフォディスプレイに対応した「Strada(ストラーダ) SDカーナビステーション R」シリーズとして「CN-R300D」「CN-R300WD」を発表した。フロントインフォディスプレイは10月下旬発売で、「R」シリーズは9月20日発売。価格はオープンで、推定市場価格はCY-DF100Dが60,000円前後、CN-R300DとCN-R300WDが100,000円前後となっている。

フロントインフォディスプレイ「CY-DF100D」の使用イメージ

CY-DF100Dはナビと連動し、「右左折する交差点」や「インターチェンジの分岐情報」などの、ドライバーにとって重要度の高い情報のみを眼前で確認できるようにしたフロントインフォディスプレイだ。対応するナビは、同時発表のCN-R300DとCN-R300WD、6月に発売された「CN-R500D」「CN-R500WD」「CN-R500D-D」「CN-R500WD-D」。

製品はプロジェクションユニット/コンバイナユニット/マルチエクスパンドユニットの3つから構成され、これらはダッシュボードの上に設置する。プロジェクションユニットは、フロントガラス手前に設置されたコンバイナユニット(ポリカーボネート製のスクリーン)に情報を投射する。ドライバーからは、スクリーンの向こう側に情報が表示されているように見える。表示画素数は480×240。

「CY-DF100D」(左)と設置イメージ(右)

オンダッシュ配置にしたことで、映像が投射される位置はフロントガラスの下部分となる。同社によれば「ドライバーの視線移動をなるべく少なくするためにこのような配置を採用した」というのが理由で、「前面中央の視界は開いており、運転中に視野の妨げになりにくい」という。

CN-R300DとCN-R300WDは、7V型WVGA(800×480ドット)表示の液晶モニターを採用する2DINタイプのメモリナビだ。CN-R300Dは180mmコンソール用で、CN-R300WDは200mmコンソール用。

フロントインフォディスプレイに対応したストラーダRシリーズ。左が180mmコンソール用の「CN-R300D」で、右が200mmコンソール用の「CN-R300WD」

GPS/ジャイロ/車速パルスに加えて、準天頂衛星みちびきに対応しており、より正確な測位が可能となっている。オプションのDSRC車載器「CY-DSR110D」にも対応しており、広域道路情報や安全運転支援情報も利用することができる。

AV機能は、DVDプレーヤー、AM/FMチューナー、地上デジタルテレビチューナーを搭載。また、iPod/iPhone/Android端末に対応したUSBポート、Bluetooth機能も搭載している。スマートフォンに保存されている音楽・動画の再生や、Yahoo!ニュース、YouTube、Facebookなどのサービスを利用できるランチャーアプリ「Drive P@ss」にも対応している。