キヤノンは9月2日、1,920×1,080ドット/60p記録対応のデジタルビデオカメラ「iVIS(アイビス)」の新モデル「iVIS mini」を発表した。発売は9月17日で、価格はオープン。推定市場価格は29,980円前後となっている。

「iVIS mini」

35mmフィルム換算で焦点距離約16.8mm(動画撮影時)のワイドレンズや自立スタンドを搭載し、既存のビデオカメラの使い方にとらわれない撮影スタイルを提案するモデル。液晶モニター部は背面方向に約80度、対面方向に約90度開くことが可能で、「置き撮り」「自分撮り」など撮り方の自由度が高くなっている。自立スタンドは最大で約60度の角度を付けることが可能。

撮影性能に関しても、約1,280万画素の高感度CMOSセンサーや、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 4」を搭載しており、高品位な動画撮影が可能となっている。有効画素数は動画撮影時で約889万画素(ワイド時)・約207万画素(アップ時)、静止画撮影時で約1,200万画素(ワイド時)・約276万画素(アップ時)で、フルHDの4倍の情報量を持つ4KからリサイズしてフルHD動画を生成するため、解像感が高く、ノイズが抑えられた映像を記録できる。また、レンズそのものは単焦点だが、撮像素子の中央部207万画素分(動画撮影時)を使用することで、焦点距離約35mm(35mmフィルム換算時)での撮影も可能となっている。

音声面では、高品位ステレオマイクが搭載されているため、臨場感ある音声記録が可能となっている。また、撮影シーンに応じてマイクの周波数特性や指向性を設定するオーディオシーンセレクトに対応。高音質での記録、ノイズを抑えて記録など、シチュエーションに合った記録方法を選べる。

そのほか、Wi-Fi(無線LAN)接続に対応しており、撮影した動画をSNSへ即アップロードしたり、スマートフォンやタブレット端末を使用してリモート撮影したりすることができる。無線LANの対応規格はIEEE802.11b/g/nだ。

主な仕様は、撮像素子が1/2.3型CMOSセンサーで、レンズの焦点距離(ワイド時)が動画撮影時で約16.8mm(ワイド時)・約35mm(アップ時)、静止画撮影時で約15.4mm(ワイド時)・約32.1mm(アップ時)、開放F値がF2.8となっている。記録形式は動画がMP4で、静止画がJPEG、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/30p、撮影データの保存用にmicroSDカードスロットを備える(SDスピードクラス10のmicroSDカードの使用を推奨)。液晶モニターは2.7型・約23万ドットのタッチパネル方式。

サイズは約W76×D96×H22mmで、重量は本体のみで約160g、バッテリーとカードを含む状態で約180g。

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