インテリジェンス中国 新規求人数

インテリジェンスは、今年7月に中国法人の転職サービスに寄せられた、新規求人数の集計結果を発表。下期に向けた採用計画の見直しにより募集を開始する企業が目立ち、前年比20.7%プラス、前月比27.0%プラスとなる775件寄せられたことがわかった。

経済が減速傾向でも依然中国マーケットを重要視する企業は多い

中国経済の減速傾向をうけ、業績が振るわない企業も少なくない中、今年7月の新規求人は求められる人材に変化がある。春節後の採用シーズンには、欠員募集などの短期的な人材ニーズから比較的若手の採用が増加。一方、7月からは最低限必要な人材だけを時間をかけて厳選し、即戦力として採用しようとする企業が増えており、管理職や拠点長クラスの求人が目立っているという。

業種別の対前年増加率では、先月に引き続き「金融」が前年比+145.5%と大きな伸びを示しているほか、従来からニーズの高いリース業や、主に損害保険会社が法人向けに営業を強化していることから、保険業においても堅調だった。

また、前月から一転、前年比プラスとなったのは「消費財(+71.4%)」。中国景気や日中関係問題の影響で、日本製品の販売には逆風が吹いているものの、依然中国マーケットを重要視する企業は多く、化粧品などを中心に求人ニーズが回復している。なお、「製造業(+31.7%)」では、主に自動車関連の企業で、工場の稼働開始に伴う生産管理や品質管理などの技術系職種の採用が目立ったとのこと。