日本通信販売協会はこのほど、「2012年度通信販売市場売上高調査」の結果を発表した。それによると、2012年度(2012年4月~2013年3月)の通販売上高は前年比6.3%増の5兆4,100億円となり、過去最高を更新した。5兆円を上回ったのは2年連続となる。
金額ベースでは、前年度の5兆900億円と比べて3,200億円増加。伸び率は前年度の9.0%、前々年度の8.4%より鈍化したものの、ほかの小売業態より高い成長率を維持し、マイナス成長を記録した1998年度以来、14年連続の増加となった。
同協会は、流通全般においてデフレの影響による消費低迷が長引く中、通販市場が拡大を続ける要因として、「アマゾンの大幅増収」「スマートフォン・タブレットの普及に伴うネット通販の成長」「BtoB(法人向け)通販企業の成長」などを挙げている。
一方、協会会員社の売上高の合計は前年度比3.4%増の3兆3,400億円となった。
通販市場の売上高は、会員情報に加えて、同協会会員509社(調査時点)を対象に実施した「第31回通信販売企業実態調査」から得た回答の売上部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員約180社の売上を加えて算出している。今回の調査期間は2013年7月1日~8月21日。