総務省は30日、2013年7月分の消費者物価指数(2010年=100)を発表した。それによると、値動きの激しい生鮮食品を除く総合指数は前年同月比0.7%増の100.1となり、2カ月連続で前年を上回った。なお、前月比でも0.1%上昇した。

総合指数は100.0で、前年同月比では0.7%、前月比でも0.2%の上昇。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は98.3で、前年同月比では0.1%の下落、前月からは横ばいとなった。

生鮮食品を除く総合指数の動き(出典:総務省Webサイト)

10大費目指数の前年同月比を見た場合、食料は0.1%増、光熱・水道は6.4%増、被服および履物は0.8%増、交通・通信は2.6%増、教育は0.5%増、諸雑費は1.0%増。一方、住居は0.4%減、家具・家事用品は1.9%減、保健医療は0.6%減、教養娯楽は0.9%減となった。

主な項目については、電気代が前年同月比10.1%増、ガソリンが10.5%増と大幅に増加。それに対して、教養娯楽サービスは1.0%減、放送受信料(NHK)は6.8%減などとなった。ガソリン、灯油などの上昇幅が拡大し、エネルギーにより総合指数の上昇幅が0.15ポイント拡大したほか、家庭用耐久財により総合指数の上昇幅が0.02ポイント拡大した。

10大費目指数の前月比を見ると、食料は0.5%増、光熱・水道は0.7%増、交通・通信は0.6%増、教養娯楽は0.5%増、諸雑費は同0.2%増、住居と教育は横ばい。一方、家具・家事用品は0.1%減、被服および履物は2.4%減、保健医療は0.1%減となった。

同省は併せて、2013年8月分(中旬速報値)の東京都区部の消費者物価指数を発表。それによると、生鮮食品を除く総合指数は99.5となり、前年同月比では0.4%、前月比でも0.3%上昇した。

総合指数は99.3で、前年同月比では0.5%、前月比でも0.3%の上昇。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は97.9で、前年同月比では0.4%の下落、前月比では0.2%上昇した。

10大費目指数の前年同月比を見た場合、食料は0.7%増、光熱・水道は8.3%増、交通・通信は1.1%増、教育は0.3%増、諸雑費は0.6%増。一方、住居は0.7%減、家具・家事用品は2.0%減、被服および履物は0.3%減、保健医療は0.9%減、教養娯楽は0.7%減となった。

10大費目指数の前月比を見ると、食料は0.1%増、光熱・水道は0.5%増、交通・通信は1.1%増、教養娯楽は2.2%増、保健医療と教育は横ばい。それに対して、住居は0.1%減、家具・家事用品は1.0%減、被服および履物は2.4%減、諸雑費は0.4%減となった。