明治は8月27日、4月から7月まで4か月間にわたり実施していたキャンペーン「明治 アーモンド or マカダミア あなたはどっち派?国民調査」の結果を発表した。約379万もの投票を集めた対決は、「マカダミアチョコ」が「アーモンドチョコ」に僅差で勝利。それを記念して同社は、同日より新商品「マカダミアボール」を発売した。
明治史上、最多の378万6144票を集めた“国民的行事”
同社は過去に「きのたけ総選挙」という形で、消費者参加型のキャンペーンを実施していたが、「アーモンドvsマカダミア」というコンセプトでの対決は行われていなかった。
アーモンドチョコもマカダミアチョコも、抜群の知名度でロングセラーとなっている同社の主力商品。社内マーケティングでは、アーモンドチョコは男性に、マカダミアチョコは女性に支持されている傾向があることがつかめていた。
だが、「実際の消費者の生の声はどうなのだろうか」という意見が社内であがったことと、定番商品の両者にスポットを当てて、改めてその魅力を知ってもらおうということで、今回の国民調査に踏み切った。
最終票数は378万6,144票。年間100本ほどのキャンペーンを行う同社においても、けた外れの盛り上がりを見せ、両商品の人気の高さを裏付ける形となった。
社内の予想を裏切る、1%の差でマカダミアの勝利
結果は、マカダミアチョコ191万1,710票に対し、アーモンドチョコ187万4,434票。全体のわずか1%にあたる3万7,276票差でマカダミアが勝利した。この結果には、同社も「アーモンドはマカダミアよりも定番なイメージが強いのに、意外な結果に驚いている」と話す。社内予想をいい意味で覆した結果は、今後のマーケティング戦略において貴重なデータとなりそうだ。
地域別の調査結果を見てみると、全体的にマカダミアチョコが優勢であったものの、東京、神奈川、大阪といった大都市圏でアーモンドチョコが支持されたことが、今回の接戦を生んだようだ。
マカダミア勝利を記念し、プレミアム感のある「マカダミアボール」を発売
マカダミアチョコ勝利を受けて、同社は27日より新商品「マカダミアボール」(67g)の発売を全国で開始した。クラッシュしたナッツを用いていた従来のマカダミアシリーズと異なり、ナッツ1粒を丸ごと贅沢(ぜいたく)にチョコでコーティングしたのが特徴だ。
「食べた瞬間に、ナッツのゴリッとした食感を感じることができます。マカダミアナッツそのもののおいしさを、柔らかいチョコで丸ごと閉じ込めました」と、同社チョコレート担当者は話す。
実際に食べてみると、マカダミアナッツは思ったよりもふわふわと噛(か)みやすい食感で、ほどよく甘いチョコレートと香ばしいナッツが、口中でいいバランスで溶けていく。丸ごと1粒のマカダミアナッツを食べられる満足感もある。
ファンへの感謝を込めて! 投票総数をお金に換算し、還元するキャンペーンを開催
もはや“国民的行事”といっても差し支えないほどの今回の投票数を受けて、その感謝の気持ちを表すべく、同社は「投票総数を大還元! 378万6,144票ご投票ありがとうキャンペーン」を実施する。
その内容は、1票を1円に換算し、総額378万6,144円を国民にプレゼントするという豪華なもの。一人最大50万円が当たり、応募は特設サイトにて受け付ける。
次々と楽しい企画を仕掛けてくる明治。今度は一体、どのようなキャンペーンで我々を驚かせてくれるのか。注目だ。