クロード・モネ《エトルタの朝》(1883年)

アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府乙訓郡)は9月21日~2014年4月13日まで、企画展「光と灯(あか)り」を開催する。

モネの《睡蓮》など、絵画や陶磁器などを公開

同展では、光と灯りにまつわる様々な名品約80点を展示。地中館では、「光の画家」とよばれる印象派クロード・モネの《エトルタの朝》(1883年)、《睡蓮》(1907年)、パウル・クレーの《大聖堂(東方風の)》(1932年)など、西洋近代絵画の巨匠による、光の表現を特徴とする平面作品を展示する。

大山崎山荘(本館・登録有形文化財)では、呉須(ごす)、辰砂(しんしゃ)、鉄釉(てつぐすり)、塩釉(しおぐすり)ほか、様々な釉薬(うわぐすり)が独特の光沢を生み出す、河井寛次郎氏や濱田庄司氏らの陶磁器などを公開する。

河井寛*次郎《海鼠釉片口》(1933年頃)

また、人の手でつくり出される光「灯(あか)り」にも焦点をあて、かつて日本の暮らしに欠かすことのできなかった19世紀の行灯(あんどん)皿などの照明用具も展示する。更に、大山崎山荘に住んでいた関西の実業家・加賀正太郎氏こだわりのランプシェードや、ステンドグラスに秘められた美にもスポットをあてる。

2012年6月にオープンした山手館では、《スペイン ラスター彩鉢》(18世紀)や、《ペルシャ 緑釉銀化獣頭瓶(りょくゆうぎんかじゅうとうへい)》(10-11世紀)など、世界各地の古陶磁を展示する。

同展の前期は9月21日~2014年1月13日、後期は2014年1月17日~4月13日。開館時間は10:00~17:00、入館料は一般900円、高大生500円、中学生以下は無料となる。