エルメス財団は銀座メゾンエルメス(東京都中央区)において、9月4日~11月30日まで「『クローゼットとマットレス』スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展」を開催する。
スミルハン・ラディック(1965年チリ、サンティアゴ生まれ)はチリの建築家で、素材や環境を生かした建築を手掛けている。また、彫刻家マルセラ・コレア(1963年サンティアゴ生まれ)との協働で、彫刻や映像作品も並行して発表している。
"記憶"の持つ領域を表現
同展の題材は「クローゼットとマットレス」。マルセラ・コレアとともに、"記憶"の持つ領域を象徴的に表現する作品を展示する。クローゼットは人々の過去や思い出などが収める存在として、また、マットレスは身体を横たえる人の動きを柔軟に受け止め、夢へと導く存在として着目。この2つの家具を組み合わせることで、日常の奥に押しやられていた記憶を呼びおこすという。
会場ではインスタレーションのほか、街中に存在するはかない建築「Fragile Construction」の写真も展示する。
同展は、銀座メゾンエルメス(東京都中央区銀座5-4-1)にて開催。時間は、月~土曜は11時~20時、日曜は11時~19時。会期中無休。
(c)Smiljan Radic