LGエレクトロニクス・ジャパンは8月29日、薄型テレビ向けの超薄型スピーカーユニット「クリアスピーカー」を京セラと共同で開発したと発表した。併せて、LGがグローバル市場で展開している曲面型有機ELテレビへ搭載し、製品化を実現したことも発表している。
「クリアスピーカー」は、京セラが開発した超薄型の「ピエゾフィルムスピーカー(製品名:スマートソニック サウンド)」をベースに、2社が協同して超薄型テレビ向けに技術開発を進めたもの。わずか2mmという超薄型形状が特徴だ。「ピエゾフィルムスピーカー」は、京セラ独自開発の圧電セラミック(ピエゾ素子)に特殊なフィルム素材を組み合わせることで、超薄型ながら高い音質を実現する音響デバイス。
LGは2013年1月に、曲面型有機ELテレビを発表。曲面型有機ELテレビはその薄型の素材により、画面中央から左右両サイドにかけて内側(視聴者側)にカーブを描く形状が可能となっており、視聴者から画面までの距離差が小さな設計を実現できるのが長所だ。既に韓国と米国で発売されている。
今回開発したクリアスピーカーにより、超薄型テレビにおいて、スタイリッシュさと高い音質性能を両立することが可能だという。