ビー・エム・ダブリューはこのほど、同社の主要モデルに車載の通信モジュールを標準装備し、乗員の安全と車両の状態を見守ることで安心感を提供する「BMW SOSコール」「BMWテレサービス」を順次導入すると発表した。

「BMW SOSコール」

「BMW SOSコール」は、エアバッグが展開するような深刻な事故が発生した場合に、車両から自動的にSOSコールを発信するサービス。コールセンターへの音声接続とともに、車両情報をはじめ、車両の位置情報や衝突状況、エアバッグの展開状況といった情報もデータとして同時に送信される。そのため、ドライバーが事故の衝撃で意識を失っている場合でも、的確かつスピーディな救急対応が可能となっている。

「BMWテレサービス」は、車両の状態をモニターする3つのサービスの総称。「自動テレサービスコール」は、コントロール・ディスプレイに表示される「コンディション・ベーズド・サービス(CBS)」のアイテムが黄色のステータスに変わると、車両が自動的に整備関連のすべてのCBSデータを指定されたBMW正規ディーラーに送信する。

「バッテリー・ガード」は、ルームランプやハザードの消し忘れにより、バッテリー電圧が規定より低下すると、車両からバッテリー異常を自動的に顧客とBMW正規ディーラーに通知する。エンジンを始動した際、バッテリー電圧がさらに低下する異常を検知した場合にも、BMW正規ディーラーに通知する。

「エマージェンシー・サービス」は、路上故障などのトラブルが発生した場合に、車載コントロール・ディスプレイのメニューから、「BMWエマージェンシー・サービス」に連絡することができる。車両の位置情報や車両ステータスもコールセンターに送信されるため、より迅速なエマージェンシー・サービスの手配が可能となる。「BMW SOSコール」と「BMWテレサービス」は、一部の機能を除き、9月2日からサービスを開始する予定だ。