真夏の祭典、アニメロサマーライブ(通称: アニサマ)も、今年で9回目の開催となった。今回のテーマは「FLAG NINE」。それは、風に向かって立つ存在の証明であり、人が集い、導くための目印であり、新たな展開を示す合図〈フラグ〉としての閃く旗を意味するとのことだ。動員数は各日共に会場満員となる27,000人。つまり3日間でのべ81,000人が「さいたまスーパーアリーナ」に集い、熱い夏の思い出を作ったことに。そして、今回は8月23日(金)・8月24日(土)・8月25日(日)の3days開催という初の試みのもと、行われている。
今回のレポートでは、数ある見どころのなかから、特に盛り上がりを見せたシーンを筆者独自にピックアップ。少しでもライブの雰囲気を感じていただければ幸いだ。
8月23日(金) <1日目>
まず初日のトップバッターは茅原実里と宝野アリカが登場。「Celestial Diva」(スマートフォン向けアプリ『ケイオスリングスII』テーマソング)を熱唱。二人とも白い衣装を纏って歌い上げた。続いて元気よく、ただいま人気絶頂のももいろクローバーZが登場。若さ溢れるパワフルなダンスと歌を披露し、会場を魅了した。
アイドルマスターシンデレラガールズのステージでは、舞台の左右、花道と縦横無尽に駆ける若さ弾けるパフォーマンスを展開。「お願い!シンデレラ」とリリースされたばかりの「輝く世界の魔法」を初披露され、これには観客もハイテンションとなった!
初日のシークレットゲストはNOB。中川翔子と「ペガサス幻想 ver.Ω」(TVアニメ『聖闘士星矢Ω』主題歌)を披露したのち、今度はソロで「轟轟戦隊ボウケンジャー」(特撮『轟轟戦隊ボウケンジャー』OPテーマ)で、マイクスタンドパフォを魅せながらベテランらしくパワフルなステージを披露。
意外なことにアニサマ初登場となる串田アキラは、「クッシーです!! 初めまして!!」と挨拶。まず、「豪食マイウェイ!!~ガツガツ!!」(TVアニメ『トリコ』OPテーマ~TVアニメ『トリコ』OPテーマ)と「宇宙刑事ギャバン」(特撮『宇宙刑事ギャバン』OPテーマ)を熱唱した。すると、ステージにキン肉マン、テリーマン、ウォーズマン、ラーメンマン、ジェロニモに扮した、ももいろクローバーZが登場!! 花道から続くアリーナ中央ステージに突如リングが出現し、「キン肉マンGo Fight!」(TVアニメ『キン肉マン』OPテーマ)を全員で歌うというサプライズコラボが展開された。
こちらも初登場となるFLOWもMCでは、「出場するにあたって、GRANRODEO兄さんにアニサマはとにかくヤバイと聞きました。今、それを肌で感じています……アニサマ、やべぇーーーーーー!!」と、叫び、これに呼応するかのようにファンのレスポンスが会場に鳴り響いた。さらに「初めてだけど、かましてもいいですかーーー? やっちゃってもいいですかーーー?」と、「DAYS」(TVアニメ『交響詩編エウレカセブン』OPテーマ)など、3曲を披露。
ALI PROJECTの宝野アリカはソファに横たわっての登場。「禁じられた遊び」(TVアニメ『ローゼンメイデン』OPテーマ)が始まると、会場は一気に真紅のサイリュームで出迎える。さらに「聖少女領域」(TVアニメ『ローゼンメイデン トロイメント』OPテーマ)、「私の薔薇を喰みなさい」(TVアニメ『ローゼンメイデン』OPテーマ)を披露と、新旧の『ローゼンメイデン』関連曲で会場を沸かせた。
May'nは「ViViD」(TVアニメ『ブラッドラッド』OPテーマ)と「アオゾラ」(TVアニメ『BTOOOM!』EDテーマ)を歌った後、「今年は『マクロス』が30周年です。私は5年前、2008年にシェリル・ノームに出会いました」と想い出の曲である「射手座☆午後九時Don't be late」(TVアニメ『マクロスF』挿入歌)を歌唱。4年たった今も人気のある曲だけに、会場も大いに盛り上がりを見せた。
1日目のトリを飾ったのは、ソロでは7度目の出演となる茅原実里。オープニングでの宝野アリカとのコラボの際に付けていた髪飾りが宝野の手作りであったことと、終わった後にプレゼントされたことを打ち明けた。また、自身の野外ライブの後、新島に2日間遊びに行き、ビキニを着て泳ぎ、日焼けしたなど、夏を堪能したことを嬉しそうに話すと会場も興奮!? 自身がその夏の締めくくりであるというアニサマで、「この世界は僕らを待っていた」(TVアニメ『翠星のガルガンティア』OPテーマ)など4曲を熱唱した。