カプコンは、9月14日に発売を控えたニンテンドー3DS用ソフト『モンスターハンター4』の完成発表会を28日、都内にて開催した。
『モンスターハンター4』は、2004年に1作目が発売されて以来、ビッグタイトルに成長したハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズの最新作。本作から高低差フィールドを利用した戦いや段差を活かしたジャンプ攻撃などが可能となり、「操虫棍」や「チャージアックス」といった新武器が初登場。全14種の武器を巧みに操り、新たなモンスターの討伐に挑む。また、インターネットを介したマルチプレイモードを搭載している。
発表会には『モンハン4』の辻本良三プロデューサーが登場し、これまで公開された情報に加えて、新要素も発表。まず、高低差の概念によって、従来の武器やモンスターのアクションも変化し、よりダイナミックなハンティングを体験できることに言及しつつ、チュートリアルを兼ねたシングルモードの搭載により、初心者も上級者も楽しめる作品であることを解説した。
今回初公開となったインターネットマルチプレイに関する要素では、「集会所」でフリーワードと定型文、クエスト中は定型文と2つのチャット機能が明らかに。もちろん、それぞれの定型文は編集可能。また、ユニーククエストやコラボクエスト、スキルが異なるオトモアイルーといったダウンロードコンテンツを充実させ、発売後に随時配信していくという。
そして、今回の発表で最も注目されていた新要素は、従来の装備と見た目も性能も異なる「発掘装備」を入手できる「探索」と「ギルドクエスト」の2つ。まず「探索」は、シングルプレイ専用のモード。「探索」で挑むフィールド「未知の樹海」は、クエストやエリア構成、登場モンスター、獲得できるアイテムなどが挑むたびにランダムで変化する「自分だけのクエスト」とも言える新要素になるという。
そして、よりレアな発掘装備を入手できるギルドクエスト。こちらは、大型モンスターを狩猟もしくは落としたアイテムを拾うことで、ギルドから一定の評価をもらい装備品を獲得していく。シングル/マルチのどちらでも利用できるほか、すれちがい通信による交換も実現。プレゼンテーションに登場したディレクター藤岡氏は「ギルドクエストはクリアするほどレベルが上がる。レベルアップによって難易度は上がるが、獲得できる発掘装備のグレードもアップするので、どんどん挑戦してほしい」と説明している。
イベント終盤には、本作のテレビCMに出演するお笑いコンビ・次長課長の井上聡、トータルテンボスの藤田憲右、麒麟の川島明、タレントの水沢アリーが登場。シリーズプレイ時間が1,124時間の川島は「本作は続編と言いつつ、まったく新しいモンハン、『スーパーモンスターハンター』というイメージ。初心者から上級者まで楽しめます」と本作をアピール。また、言わずと知れた『モンハン』芸人・井上のシリーズプレイ時間は、なんと7,704時間。報道陣が驚きの声を上げる中で井上は「今回はモンスターの動きのクセが変化していて挑み応えがある。また、崖を登るスピードが上がっていて、実はそこが一番気持ちよかった」と、さすがのコメント。一方、唯一の初心者・水沢は「遊んでみるととても操作しやすく、『操虫棍』が使いやすかった。コスチュームもかわいいので、女の子にもオススメ」と楽しんでプレイできたことを報告した。
発表会には、カプコンの代表取締役社長・COO、辻本春弘氏が登壇し、本作の完成の喜びを述べたほか、2014年には『モンハン』シリーズ10周年を記念したさまざまなイベントを催すことを宣言。また、任天堂の岩田聡社長もゲストとして登場し、現在スマートフォンやソーシャルゲームの伸長によってゲームメーカーが苦戦を強いられているという報道もあるが、「昨年、3DSの年間売り上げは550万台で、同じ規模の販売を記録した例は、過去日本市場においてはDSのみ。『モンハン4』以降も強力なソフトのラインナップにより、今年も3DSは500万台を十分に狙える」と3DSが好調であることを語っていた。
そのほか、『超変換!! もじバケる』とのコラボ商品や、モンハンメガネ第2弾、「ほっかほか亭」とのコラボ弁当、映画『鷹の爪GO 美しきエリエール消臭プラス』といった、さまざまなコラボレーション企画も公開された。
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