ニフティとコムニコは27日、共同で行った「ソーシャルメディアに対する“終活”の意識調査」の結果を公表した。調査結果から、約3割の人が死後、自分のSNSアカウントを使って、自分の死を、友人や知人に伝えて欲しいと考えているなど、人生の終わりに向けて準備する"終活"に関する意識が明らかになった。
"終活"という言葉を知っているかどうか聞いたところ、約62.8%の人が「知っていた」と答えた。また回答を年代別にみると、高年齢層だけでなく、20代や30代など若年層にも認知されていることが分かった。
自分が亡くなった後のソーシャルメディアの扱いについて考えたことがあるか聞いたところ、全体の19%が「ある」と答えた。また年代別に回答をみると、40代が23%で最も高い数字となった。
仮に家族が亡くなった場合、その家族のSNSアカウントで、友人や知人に向けて家族が亡くなった事実を伝えたいかどうか聞いたところ「思う」が34.6%だった。また、伝える内容をお通夜や告別式等に変えて、同様の方法で伝えたいかどうか聞いたところ「思う」が63.6%となった。
さらに、自分が亡くなった時に、生前の関係者に、自分のアカウントを使って、自分の死を伝えて欲しいか聞いたところ、31.2%が「思う」と回答。お通夜や告別式等の連絡を、同様の方法で伝えて欲しいか聞いたところ「思う」が60.3%だった。
死後のソーシャルメディア上の情報について、家族や自分が亡くなった後に情報を保存したいか聞いたところ、家族が亡くなった場合は49.2%が「残したい」「どちらかと言うと残したい」と答えたのに対し、自分が亡くなった場合は「残したくない」「どちらかと言うと残したくない」が71.9%となった。
また、データの保存方法について聞いたところ「インターネット上にそのまま残す」が46.7%で、「データの形式で手元に残す」が43.5%だった。
ソーシャルメディアの"終活"は重要だと思うか聞いたところ、約39%の人が「思う」と回答した。また年齢別に回答を見ると、50代が47%と最も多い数字となった。さらに、今後、ソーシャルメディアの"終活"について考えていこうと思うか聞いたところ「まだ考えられない」が半数を占めた。
本調査は、自身およびその家族がソーシャルメディア(Facebook/Twitter/mixi/LINE/Google+/ブログなど)を利用する20歳以上の男女約500人に対して、ソーシャルメディアに対する"終活"の意識調査を行ったもの。調査方法はインターネットによるアンケートで、調査期間は2013年7月31日から8月5日まで。
(記事提供: AndroWire編集部)