ソニーは8月27日、ミラーレスタイプのレンズ交換式カメラ新モデル「NEX-5T」を発表した。発売は9月13日で、価格はオープン。
パッケージは本体のみのものと、交換レンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」が付属する「パワーズームレンズキット」、それに加えて「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」が付属する「ダブルズームレンズキット」の3パッケージがラインナップされる。
推定市場価格は本体のみが60,000円前後、ズームレンズキットが75,000円前後、ダブルズームレンズキットが100,000円前後となっている。
「Eマウント」を採用する小型軽量ボディのミラーレス一眼「NEX」シリーズの新モデル。2012年10月に発表された「NEX-5R」をベースに、新たにNFC(近距離無線通信)を搭載することでWi-Fi(無線LAN)接続をより手軽に利用できるようにした。撮影した静止画・動画を再生画面で表示させた状態でNFC対応のスマートフォンやタブレット端末を本機のNFCチップ部分にタッチさせると、自動で撮影データを転送できる「ワンタッチシェアリング」機能を搭載する。また、撮影時にスマートフォンなどをタッチすると、スマートフォンをリモコンとして利用できる「ワンタッチリモート」機能にも対応。
その他の主な機能はNEX-5Rと同等で、AFは、CMOSセンサー内に搭載された像面位相差センサーによる位相差AFと、コントラストAFを組み合わせた「ファストハイブリッドAF」を搭載。一般にAF速度が弱点とされるミラーレス一眼でありながら、快適な撮影を楽しめるようになっている。
背面モニターはNEX-5RやNEX-5Nに引き続きタッチパネルを採用。タッチシャッターにも対応し、タッチ操作でシャッターを切れる。NEX-5Rと同様に、背面モニターは上180度までチルトするようになっており、画面を180度チルトさせて"自分撮り"を行うことも可能だ。
そのほか、ネットワーク上のアプリストア「PlayMemories Camera Apps」から任意のアプリをダウンロードし、ユーザーが好みに応じて機能を追加できるほか、「全画素超解像ズーム」、「オートポートレートフレーミング」なども搭載する。
主な仕様は、撮像素子が有効約1,610万画素・APS-CサイズのExmor APS HD CMOSセンサーで、マウントはソニーEマウント、対応感度がISO100~ISO25600、連写速度は3コマ(通常)、最高10コマ/秒(速度優先連続撮影時)となっている。
背面のモニターは3型ワイド・約92.1万ドットの液晶方式、記録メディアはメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能。記録形式は静止画がJPEG、RAW、動画がAVCHDおよびMP4となっており、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/60pだ。
本体サイズは約W110.8×D38.9×H58.8mm、重量は本体のみで約218g、約276g(バッテリーとメモリースティック PRO デュオ含む)となっている。