ブラザー工業およびブラザー販売は26日、同社のインクジェットプリンタ/複合機「PRIVIO(プリビオ)」の2013年秋モデル18機種を発表した。子機なしモデルは一部モデルを除き8月末、子機付きモデルは9月末より発売する。価格はいずれもオープンで、店頭予想価格は13,000円から。
2013年新モデルでは、新たにクラウド連携およびスマートフォン連携の強化が図られたことが特徴。クラウド経由で配布する、PCレスで年賀状が作成できるアプリ「クラウド年賀状」では、写真上の顔を自動認識してテンプレートに配置する自動写真レイアウト機能、ハンカチなどお気に入りのデザインをスキャンし素材として使用できるお気に入り素材合成機能、黒の手書き文字をカラー化できるラブリーカラーチェンジ機能などを備える。
また、スキャンした資料のテキスト部をOCR認識し、オブジェクト部をJPEG化して、PowerPoint/Word/ExcelのOfficeデータに変換できる「スキャン to Office文書」も新搭載した。
このほか、スマートフォンから直接プリントできるモバイル向けアプリ「Brother iPrint & スキャン」を強化。Microsoft OfficeプリントでA3に対応したほか、FacebookやTwitterとの連携機能も備えた。また、家庭向け複合機の上位機種でNFCを搭載し、NFC端末を本体にタッチすることでプリント/スキャンが可能になったほか、全ての無線LAN搭載機種でアドホック接続が可能となっている(iOS端末のみ)。
ラインナップは、高機能シリーズの「PRIVIO NEO(プリビオ ネオ)」、家庭向けの「PRIVIO BASIC(プリビオ ベーシック)」に加え、新たに低価格のベーシックモデル「PRIVIO SIMPLE(プリビオ シンプル)」が追加された。ビジネス向けの「PRIVIO WORKS(プリビオ ワークス)」は継続販売する。
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高機能シリーズ「PRIVIO NEO」
「PRIVIO NEO」では、ホーム向け複合機のハイエンド機「DCP-J4215N」が登場した。発売は8月末となり、新たにホワイトモデルが追加されている。店頭予想価格は28,000円前後。FAX付き上位モデル「MFC-J4510N」は継続販売される。
家庭向けシリーズ「PRIVIO BASIC」
家庭向けラインナップ「PRIVIO BASIC」では計15機種を発表。コードレス子機が付属しない単体モデルは、FAX機能付モデルやカラーバリエーションを含め計5機種となる。発売は8月末。
最上位モデル「DCP-J952」は2.7型TFTタッチ液晶を備え、最大20枚の自動両面ADFや有線/無線LAN、レーベルプリント機能などを搭載する。同機はホワイト・ブラックのカラーバリエーション違いの2モデルを展開。店頭予想価格は28,000円前後。
コードレス電話子機付きモデルは、カラーバリエーションや子機数違いを含め計10機種。9月末から発売する。最上位モデル「MFC-J980」とその下の「MFC-J890」はNFCを搭載し、NFC対応デバイスをタッチすることで端末からプリントやスキャンできる「タッチ de プリント&スキャン」機能を備える。MFC-J980の子機1台付きモデルの店頭予想価格は40,000円前後。
低価格の新シリーズ「PRIVIO SIMPLE」
「PRIVIO SIMPLE」は1.8型TFTタッチパネルを備えた、低価格の複合機。2013年秋からの新シリーズで、有線LANやADF、両面プリント、CDレーベル印刷といった機能を省くことで、価格が抑えられている。発売は9月末で、店頭予想価格は13,000円前後。