ヘンリー・カビルやザック・スナイダー監督、製作のチャールズ・ローブンとデボラ・スナイダーが22日、都内にて行われた映画『マン・オブ・スティール』の来日記者会見に登場した。

映画『マン・オブ・スティール』の来日記者会見に登場した左からザック・スナイダー監督、デボラ・スナイダー、ヘンリー・カビル、チャールズ・ローブン

同作は、映画『ダークナイト』(2008年)のクリストファー・ノーランが製作を担当し、映画『ウォッチメン』(2008年)、『300<スリーハンドレッド>』(2006年)のザック・スナイダーが監督したことで話題となっている作品。スーパーマンの誕生から生い立ち、そして本来の力を自ら封印した主人公が全人類の存亡をかけた絶対の危機に立ち向い、"スーパーマン"と呼ばれるようになるまでを描いている。

記者会見の場にザックスナイダーらが姿を現し「日本で、この作品をやっと見せることができて嬉しく思っているよ」(Z・スナイダー)などと、監督と製作の二人が挨拶をすませ、H・カビルに順番がまわってくると「こうやって最後に話すのはいつも緊張するんだ。何を言えばいいのかわからなくなっているけど、とにかく日本で(この作品に対し)どういう反応が得られるか、楽しみにしているよ」と、ぎこちなさそうに挨拶。

同作品で一躍トップスターの仲間入りを果たしたH・カビルは、身の回りの変化について「これまでは必死に脚本を探して、オファーがきたらとにかくなんでも引き受けていたんだ。でも、この作品でスーパーマン役を演じたことによって、色々な脚本が僕の元に送られてくるようになり、自分がやりたい作品を選べるようになった。これは凄く嬉しいことだよ。プライベートでは、街なかで声をかけられるようになったほか、気軽にスターバックスに行けなくなってしまったけどね」と明かした。

また、この作品では、スーパーマンが"スーパーマンの象徴"ともいえる赤パンツを身に付けることがない。そのことについて言及されたZ・スナイダーは「赤パンツを履いて欲しかったのかい(笑)?」と会場の笑いを誘いつつ「この作品の衣装を考えたとき、もちろん赤パンツありバージョンも考えたよ。でも、僕なりにパンツをルーツを考えた結果、ビクトリア王朝時代のサーカスに登場する屈強な男のキャラクターにいきついたんだ。で、今はもう21世紀なわけだから、ビクトリア王朝時代のルーツはもういいんじゃないかと思ってね。それで一新することにしたんだ」とその理由を説明。同作の次回作について、"どんな作品になるのか"、"バットマン役はオーランド・ブルームが演じるのか"という質問が飛び出すと「このふたりの共演については、コミックスではかなり長い歴史があるんだけど、映画ではまだないよね。初めてやるということで、またとない素晴らしい機会だと思っているよ。バットマン役を誰が演じるかという件だけど、オーランド・ブルームっていう噂だったんだね(笑)。へぇー、さぁどうなるかな。これ以上は本当に話せないんだよ」と明言を避けた。

記者に交じり、H・カビルに質問する"フリージャーナリスト"の渡辺直美(右)とそれに答えるH・カビルら同作の来日メンバー

ほか、同会見には、"フリージャーナリスト"の渡辺直美も姿を見せており、H・カビルに「もし、スーパーマンのように空を飛べたら日本のどこへ行きたい?」と質問。すると、H・カビルは「凄く良い質問だね。もっと日本のことを知っていれば、ピンポイントでここって言えるんだろうけど……、飛べるなら日本全国に行きたいな。でも一カ所のみというなら、色々な話を耳している京都かな。そうでなければ富士山の頂上まで行きたいね」と笑顔で"フリージャーナリスト"渡辺の質問に答えていた。

映画『マン・オブ・スティール』は8月30日より、新宿ピカデリーほかにて全国公開。