「フジヤマNAVI」はこのほど、富士山が世界遺産登録されたことを受けて行った「富士山に関する訪日外国人と日本人の意識比較調査」の結果を公表した。
同調査の対象者は、日本へ訪れた中国人、台湾人、韓国人の男女各200人と、全国の20代から50代の日本人男女200人。訪日外国人調査には、7月22日から今月16日まで対面記述式アンケートで、日本人に対しては、6日から8日にかけてインターネットを通じて実施した。
富士山の世界遺産登録、各国の認知度は?
「富士山の世界遺産登録についての認知度」を調べたところ、日本は「知っている」との答えが94.5%で、「なんとなく知っている」の3.0%を合わせると、認知度は97.5%に達した。また、中国も「知っている」と「なんとなく知っている」を合わせて86.0%と高い認知度を示した。一方、韓国の認知度は66.0%、台湾は59.5%と、日本や中国と比較して低い数値になった。
「富士山のイメージについて」聞いたところ、全体的に多かったのは「美しい」という回答で、日本17.8%、韓国28.3%、台湾22.2%、中国19.4%となった。また、台湾では「美形」が28.2%とトップになっており、日本の6.6%や韓国の0.0%とは対照的な数値を示した。4国の平均で2番目に多かったのは、「荘厳」という回答で、中国では「美しい」とともに1位になったほか、日本と韓国で2位、台湾では3位に入った。
"富士山に登る"イメージは「険しい登山に挑戦する」
「"富士山に登る"と聞いてイメージする項目」を選択してもらったところ、日本、韓国、台湾では「険しい登山に挑戦する」が最も多く、日本32.0%、韓国35.0%、台湾29.0%となった。一方、中国は7.5%と極端に低い数値となった。この結果に対し、調査では「中国はエベレスト山などの険しい山を有していることが影響しているのかもしない」としている。
「今後、富士山に登りたいか」と尋ねると、訪日外国人全てが「思う」もしくは「どちらかというと思う」と答えた。特に中国は「思う」とより積極的な意向を示した人が88.0%と、他と比べて非常に高い数値になった。富士山に登ることについて「険しい登山に挑戦する」というイメージが少ないことが、登山への意向にもつながっているようだという。
同調査では、ほかに「富士山またはその周辺への旅行に期待すること」、「入山料の使途として適切なこと」、日本人に対してのみ「富士山が世界遺産になったことを外国の方にも知ってほしいと思うか」と質問している。詳細は「フジヤマNAVI」で公開している。