ドワンゴと公益社団法人 日本将棋連盟は21日、将棋ソフトウェアのトーナメント戦「将棋電王トーナメント」を開催すると発表した。開催時期は2013年11月2日から4日で、参加受付は2013年8月21日から同年9月29日まで。上位5ソフトが「第3回将棋電王戦」に出場でき、優勝ソフトには「電王」の称号が与えられる。賞金総額は500万円。
「将棋電王トーナメント」は、2014年開催となる、将棋のプロ棋士と将棋ソフトが対戦する「第3回将棋電王戦」に出場する将棋ソフトを決定するためのもの。予選リーグと決勝トーナメントが行われ、予選リーグの上位12ソフトが決勝トーナメントに進み、決勝で1位から5位を決定する。
予選リーグは15分間・秒読み30秒、決勝トーナメントは2時間切れ負け(持ち時間を使い切った時点で負け)ルール。予選参加チームが16に満たない場合は一次予選は行わず、決勝トーナメントから大会を開始する。
ソフト開発者は1つの参加ソフトでのみ出場可能。対局開始合図は対局用サーバから行い、ネットワークによる遅延も消費時間に含まれる。また、マシントラブルなどで対戦開始予定時刻からの開始が不可能な場合、開始までの時間はトラブルなどが発生した側の持ち時間から差し引かれる。対局中のソース変更や再コンパイル、相手に合わせたパラメータ調整は不可だが、対局終了後や対局開始前などでは任意に行える。
実行機種は「主催者が用意したものを使用する」という規定で、サードウェーブデジノスのゲーミングPC「GALLERIA」を統一ハードウェアとして使用する(OSはWindows 7、CPUはIntel製6コア12スレッド、メモリは16GB、ストレージは1TB HDD)。なお、Linux希望者は予選初日の前日に各自でOSを換装しても良い。
「将棋電王トーナメント」の上位5ソフトは「第3回将棋電王戦」への出場が義務づけられるとともに、プロ棋士の事前研究や関連イベントなどでも使用されることがあらかじめ告知されている。
このほか、2013年3月から4月にかけて行われた「第2回将棋電王戦」の出場棋士が対戦したコンピュータと組み、トーナメント形式で公開対局する「電脳戦タッグマッチ」も8月31日に行われる予定。開催日時は8月31日9時30分から、会場は東京・六本木のニコファーレ。ドワンゴは現地での観覧募集も開始している。