カプコンは、プレイステーション3用ソフト『ダンジョンズ&ドラゴンズ-ミスタラ英雄戦記-』と『ロスト プラネット 3』の合同プレゼンテーションを21日、東京・新宿の東京支店にて開催した。
『ダンジョンズ&ドランゴンズ-ミスタラ英雄戦記-』
『ダンジョンズ&ドランゴンズ-ミスタラ英雄戦記-』は、1994年にアーケードで大ヒットしたベルトスクロール(横スクロール)型のアクションゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ タワー オブ ドゥーム』と、その続編『ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドー オーバー ミスタラ』の2作品を収録したタイトル。ファイターやクレリックといった職業選択、選択肢によるステージ分岐といったゲームシステムが当時話題となった。本作はアーケード版を忠実に再現するほか、HD化によるさまざまな画面モードやオンライン協力プレイ、攻略映像の収録といった新要素が追加されている。
プレゼンテーションには、『ダンジョンズ&ドランゴンズ-ミスタラ英雄戦記-』のプロデューサーの土屋和弘氏とディレクターの片岡謙治氏が登場し、新要素を解説。まず本作では、アーケード版では不可能だった同キャラクターを使用しての冒険が可能となる。キャラクターのカラーをエディットできる機能も搭載し、同キャラ使用の際も、自分のキャラを見失うことなくプレイできるという。これらの機能実装に関して土屋氏は「同キャラプレイは役割分担がなくなるが、攻撃重視・防御重視といったパーティ編成で挑んだり、同じアクションを繰り出すシュールなプレイを楽しんだりと家庭用ならではの遊び方ができる」と説明している。また、発売後のアップデートで実現するオンライン協力プレイでは、キャラクターを取り合うことなくプレイできるというメリットもあるらしい。
また、豊富な画面のオプション設定を備えていることも本作のポイントとなる。スムージング/スキャンライン/フリッカーを有効にすれば、懐かしのブラウン管テイストの画面が再現できるほか、フル画面表示も可能。また、難易度は8段階まで設定可能。最初からアイテムと魔法のストックが9に、回復アイテムの回復量が倍になる初心者向けの「ひよこ」と、アーケードで最高難度を遊べていた人にも歯ごたえがある激ムズ難易度の「どくろ」も追加された。さらにギャラリーモードでは、当時のラフスケッチや、版権元とファックスでやりとりした企画書といった貴重な資料を閲覧できる。そのほか、注目のオンラインマルチプレイのアップデートに関しては現時点では未定だが、土屋氏は「ほぼほぼ、お待たせしないタイミングで公開できる」と話しており、日程が決まり次第アナウンスされる。
『ロスト プラネット 3』
そして、いよいよ8月29日に発売を控えたPS3/Xbox 360用のサードパーソン・シューティングゲーム『ロスト プラネット 3』は、人気シリーズの最新作であり、極寒の惑星「EDN-3rd」を舞台に原生生物「エイクリッド」や移住者「雪賊」との生死をかけた戦いが描かれる。「バイタルスーツ」と呼ばれる搭乗型ロボットによるアクションが大きな特徴。
プレゼンテーションには、『ロスト プラネット 3』のプロデューサーを務めたアンドリュー・サマンスキーが登壇し、本作の概要や新要素などを公開。本作は『1』よりも過去の時代設定で、惑星「EDN-3rd」が最も厳しい環境で主人公ジム・ペイトンを含む入植者たちの物語が展開される。また、今回はストーリー性を重視し、キャンペーンモードではジムの心の葛藤や孤独感など、さまざまな人間ドラマが描かれており、ボリューム感のある内容に仕上がっているという。
さらに本作では「バイタルスーツ」が開発される以前の巨大メカ、民間事業に使われている「ユーティリティ・リグ」が登場。本作は3人称視点だが、ユーティリティ・リグに搭乗する際は1人称視点となり、巨大メカを操縦する臨場感が味わえる。また、ユーティリティ・リグは単なる使い捨て兵器ではなく、アップグレードによって強化することが可能となる。
マルチプレイでは、キャプチャー・ザ・フラッグといった既存のFPSのルールを取り入れつつ、巨大メカやエイクリッドといった『ロスト プラネット』独自のゲーム性を実現している。ちなみにマルチプレイでは、従来どおりバイタルスーツが登場するが、ユーティリティ・リグと同様1人称視点での操作となり、ここが『3』らしさとなるだろう。そのほか、カプコンタイトルではおなじみの新日本プロレスとのコラボレーションTシャツ(8月29日発売)や、「カプコンバー」でのコラボメニュー(8月29日~9月13日の期間)なども公開されている。
プレゼンテーションの終了後、ゲーム大会も開催。ステージクリア後のスコアで勝敗を決する『ダンジョンズ&ドラゴンズ ミスタラ英雄戦記』では、チーム内での協力プレイは皆無であったが、スコア獲得のため敵の奪い合うプレイは久しぶりで、熱い戦いを繰り広げられた。
一方の『ロスト プラネット 3』では、メディアチームvsカプコンチームの戦いに。著者が挑んだ「アルファの巣」は、エイクリッド「スワンカ」を倒してT-ENGキャニスターを入手し、回収ポイントまで持ち帰るルールで、巨大エイクリッド討伐+フラッグ戦のようなもの。ゲーム序盤に個々の能力にたけたカプコンチームに圧倒され、「フルボッコで終了」の危機に瀕したが、地形の把握と素早い移動が可能な「アンカー」の使用により、なんとか引き分けまで持ち込むことに成功。白熱したゲーム展開で会場が盛り上がったまま、本イベントは幕を閉じた。
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