三菱電機は8月22日、ルームエアコン「霧ヶ峰」の「Zシリーズ」を発表した。冷房能力2.2kW~4.0kWまで11機種がラインナップされる。11月上旬より順次発売。価格はオープンで、指定市場価格は冷房能力2.8kWの「MSZ-ZW284」(単相100V)および「MSZ-ZW284S」(単相200V)が258,000円前後、冷房能力4.0kWの「MSZ-ZW404S」が278,000円前後。
Zシリーズの最大の特徴は、新開発の「ムーブアイ極」と「匠フラップ」の搭載。これまで搭載されてきたムーブアイは、人の位置と輻射熱から体感温度を測っていた。ムーブアイ極は3,008万画素の解像度を持つサーモグラフィーで、人間の姿勢を識別して、頭・手・足など体の部位を見分けながら、0.1℃単位で体の温度を細かく測定する。匠フラップは、前後と左右のフラップを細かく独立制御するもので、業界最多の343億通りの気流を実現する。
この2つの新機能の組み合わせにより、例えば、足元が冷えている場合には足元だけを集中して、手先が冷えている時には手先だけを集中してピンポイントに暖めることが可能だ。匠フラップは、最大2人にそれぞれ適した風を送ることができる。また、ムーブアイ極と匠フラップは、暖房時だけでなく、夏の冷房時にも有効だ。
従来モデルと同様に、冷房と送風を自動で切り替える「ハイブリッド運転」機能を搭載(従来の名称はハイブリッドシステム)。さらに、送風運転時の快適性を高めるために、製品名でもある長野県の霧ヶ峰高原で測定した自然の風のリズムを取り入れている。
また、スマートフォンとの連携機能「霧ヶ峰REMOTE」にも対応。外出先からでエアコンの運転/停止、モード変更、温度/湿度設定などの操作を行えるほか、室温や電気代を知らせる通知機能も搭載している。なお、霧ヶ峰REMOTEを使用するにはオプションの無線LANアダプター「MAC-888IF」が必要となる(推定市場価格は10,000円前後)。